『群青の空を越えて』


 先日、研究室の「教授と愉快な釣り仲間たち」に連れられて、鯛釣りに行ってきました。
 深夜2時に大阪を出発して、湯浅(和歌山の南の方)くんだり。
 4時半頃から昼過ぎまで、舟の上でひたすら糸を垂らす。。。
 特に会話もなく、教授はどうやら純粋に釣りがしたかっただけの模様。
 釣果はボチボチ。

 んなことより二の腕が日焼けでヤバイ。
 そんな感じで、



『群青の空を越えて』
製作は‘light
2005年9月発売

 故・萩野憲二は政治に優位する経済圏の必要性を説き、これに賛同した人々は各々の解釈の下、関東・関西・琉球・東北・蝦夷などに分かれそれぞれに独立国家を主張した。
関東・関西間の戦時下において、萩野憲二の息子である萩野社は関東の筑波戦闘航空団に所属し、新鋭戦闘機・グリペンを駆る予備生であった。「萩野憲二の息子」という名札を自ら背負い、父の理想と現実の違いを嘆き、しかし社自身も何が正しいのかわからず、ただ「飛ぶ」ことで赦しを求めようとしていた。
 初めての実戦、英雄による指導、プロパガンダとしての自分、世界の動向、関西との緊張、愛し合える人、死ぬ理由、戦う意味・・・
 かつての安保闘争が現代にシフトし、規模が拡大しただけの「戦争」。そこに生き、流されていくしかない若者たちを大に小に見つめ描く。

先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ◎22
 イラスト(/25) ○15
 システム(/15) △5
 その他(/各7) 長さ6エロ2燃え5笑い4音楽4

 総合 63点


 ストーリー
 メインヒロイン3人とサブヒロイン2人の5EDの後、グランドエンドへのシナリオが発生。計6ED。
 それぞれのシナリオンにおいて、世界情勢、戦況は変化し、必然EDの形も「誰と結ばれるか」に留まらない大きな差異があります。
 中でも、妹キャラで押し通す加奈子ルートは、一番感動するとともに一番えげつないルート。登場人物は基本死ぬ方向で進みます(汗
 そして、全ルート通じて報われない俊治が、とりわけ可哀そうなルートでもあります。
 若菜ルートは、あまりにもG線のハルEDまんまで笑ってしまいました。泣ける話なんですけどねw
 フィー教官ルートは、一番平和的に終わるものの、それだけに印象が薄かったです。
 サブ2つは、終戦まで行かず、ヒロインとHして終わりのオマケルー・・・と思いきや、グランドへの布石でした。いやはや。

 3つの形で終戦に向かって動いていく世界。そして、それに翻弄される主人公たち。
 結局どのルートでも「何故、飛ぶのか。何の為に、死ぬのか。」という問に主人公は明確な答えを見つけられないまま、EDを迎えます。
 しかし、グランドエンドでは主人公がこの問に対し答を見つけ、迷わずに進み出します。
 グランドエンドをあえて言うなら「社ルート」。今まで、5EDをプレイして感動しながらも、依然晴れなかった釈然さが気持ちよく吹き飛ばされます。

 そういったシナリオ構成の仕方は、『ひぐらしの鳴くころに』のそれと似ているかも知れません。

 加えて、グランドEDにおいて藤谷教授、吉原司令という東西の老賢人を殺した点、『群青の空を越えて』という命名センスなどから文学的嗜好が感じられ、個人的にもかなり好きです。

 あとは、俊治さえ幸せになってくれればww


 イラスト
 画にクセがややあるので、キライな人もいるかも知れません。ひつじとしては、個性が出てる画は好きですが。
 また、グリペンの離発着、飛行シーンに何度か高品質なムービーが挿入されてて、カッコよかったです。
 一方で、イベントCGなのに粗い絵が少なくなく、また立ち絵の種類、表情変化の乏しさも目立ったので、評価は厳しくなりました。
 
 システム
 長台詞時の読みにくさ、バックログの見にくさ、スキップの融通のきかなさなどが主な×点。
 クイックセーブが9つまで作れる点は、便利だった・・・ってか、それってクイックセーブって言うのか??

 その他
 長さ

 25時間くらい?普通のエロゲより、気持ち長めなぐらい。 
 個別シナリオは、扱っている主題の割りにすっぱり終わってしまうので、尻切れトンボのような味気なさを感じますが、それ以上引き伸ばすとグランドエンドをやり切る頃には飽きてるかもしれなかったので、ちょうど良かったと思われ。

 エロ
 イマイチ。ってか、ダメ。
 基本的に、Hの回数が少ない。加えて、主人公が早すぎる。すぐ終わる。CGが使い姦される。主人公と彼女の間に愛がないHが結構ある。etc
 エロくなる要素は満載のシチュだけに、がっかりです。

 燃え
 オトコなら、妹と戦闘機には基本モえてしまうワケで。
 空戦シーンもアツイですが、グランドエンドでの社の立ち回りなんかも結構アツかったです。

 笑い
 シリアスゲームなんで、んなもんありません。
 4点ってゆーのは、このゲームに無理に笑いを求めなかった製作スタッフへの表敬点です。

 音楽
 場面雰囲気を壊さず、しかし印象に残る良いBGMが多かったです。
 中でも、OPの「アララト」のオーケストラver.は哀しみと激情の混在を引き立て、物語のラストに向かうに相応しいBGMでした。

 が、如何せん主人公・社のCVがヒドイ。
 そもそも、主人公にCVをつけること自体、プレイヤーに傍観者的感覚を与えるのであまりよろしくないと思うが、これについては『「ひぐらし」みたい』と表現したゲームの性質上、強く追求はしない。
 問題は、演技力・・・
 榊原ゆい、安玖深音ら実力派に囲まれて、主人公の声の棒読み感が浮きだっていました。
 緊張感も臨場感も勢いもない声では、主人公の魅力が激減してしまいます。迷わず主人公の声はOFFにしました。


 総 評
 グランドエンドまでやりきって、初めて価値の出るゲーム。
 それでいて、「ひぐらし」や「マブラヴ」のように、グランドエンドまで膨大な時間がかかるワケでもないのが、良かったです。
 ただ、世界観の把握や専門用語への慣れに少し苦しむ人が多いと思います。実際僕もそうでしたし。
 ストーリーで◎をつけたとおり、面白いことは間違いありませんが、万人にオススメはできないかと。
 あえて、勧めるとしたらそれは僕と同じような「ひぐらしもマブラヴもプレイした人」、そーゆー人ならきっと楽しめると思います。



コメント
流石にライターがグリペン乗らす為に、歴史からなんやらまで作っただけあって、グリペン関係はカッコいいよね。ちなみに公式ASってのがあって、それを読むと評価が上がると思う。
  • 土地
  • 2008/07/20 7:17 PM
>土地
グリペンって実在兵器だったんですね;
lightのOHPの登場兵器紹介読んで、ちょっと驚きました。
評価が低かったのは、システムとかエロが原因ですネ。シナリオに関しては、AS抜きでも素晴らしかったですから。
それだけに、ASは是非やってみたいですね〜
  • ひつじ
  • 2008/07/24 1:45 PM
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