『アカイイト』

 夏休みの宿題(自由研究テーマ:百合ゲ)を提出します。


『アカイイト』
 製作は‘サクセス
 2004年10月発売。
 和風伝奇アドベンチャー。PS2専用。



 あらすじ

夢をみた。
思い出せない、きれいな人。
蒼い着物と白い蝶。
けれど赤い、不思議な夢。

母親を亡くした夏休みのこと。
夢と、思いだせない記憶が混在するまま、羽藤桂(はとうけい)は両親の郷里へと向かう。
両親が遺した実家の屋敷を訪れる桂は、ここ経観塚(へみづか)で、たいせつなひとと出逢うことになる。

羽藤の血と、血に群がる鬼、封印された主と、鬼を狩るもの。
そして、夢に現れる懐かしいあのひと。

有史より刻まれた、赤き昏き物語が動き始める。

 人と妖をつなぐ少女の血―――
運命の糸車に紡がれるのは―――呪縛か、絆か。




※ 本レビューは、廉価版(SuperLite2000シリーズ)でプレイした感想をもとに起こしました。

先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ○18点 主人公総受け。
 イラスト(/25) ◎20点 枚数十分、エロさ十分。
 システム(/15) ○12点 操作性に向上の余地。
 その他(/各7) 長さ4 エロ4 萌え5 笑い5 音楽6

 総合 74点




ストーリー 

記憶を失っていた主人公・桂が、それを取り戻す過程で、鬼や鬼を切る人と出逢い、心を通わせていきます。

おもに天然ジゴロ(※ただし総受け)な感じで笑゛

いやー、なんというか、桂は天然でお人よしで頑固で、正直見ていてイラッとするところもある主人公でしたが、そういった純粋性に惹かれていく周囲の気持ちもよくわかってしまいます。
とくに、本作でヒロイン(?)となるキャラは皆、浮世でアバズレた人ばかりなので、真っ白な桂に惚れこんでしまうのも仕方ないというか。

とくに、烏月のデレっぷりは見ていてニヤニヤしてしまいますね。
不器用な娘が、好きになった娘のために必死に頑張ろうとする様は見ていてニヤニヤせざるをえない!
たとえそれが命がけの緊迫した場面であろうともっ!!

烏月はEDでも、かっこ可愛いさをみせてくれたので、大好きなキャラのひとりです。

全体的なお話としては、広げた風呂敷をTrueEDで畳みきる丁寧なつくり。
どんでん返しも劇的な感動もありませんが、読みやすい安心できる文章でした。
日本史や神道、陰陽道についての難しい言葉がでてきますが、その都度解説なり用語集での補足なりがあるので、安心して読み進める(読み飛ばす)ことができました。


許せない部分があるとすれば葛EDのあっさり感www

(ネタバレ飯店)
葛自体のキャラは良いですし、尾花というアクセントも効いていたにも関わらず、なぜああなったのか、尾花でもっと話を膨らませられなかったのか、ケイ(白花)との絡みをもっと出せなかったのか、もう「やりたい放題すき放題」がTrueEDでいいじゃないかなどなど、言い始めればキリがないです。

まぁ葛は、そのぶんエイプリルフール企画でやりたい放題できたのが、せめてもの救いですか。どっとはらい。




イラスト 

原画・Hal
パッケージ絵見てもわかるとおり、綺麗な線と彩色からなるイラストです。
作中CGも、こんな感じで幻想的な雰囲気を演出してくれました。


▲「夢にでてくる彼女」のイラストは綺麗なものが特に多かった。

枚数も、結構な数ありましたが、差分のあるものとないものの差が極端でした。
どちらかといえば、立ち絵の延長にあるようなイラストは相当量の差分があったのですが、まさに1枚絵といったものでは差分0も多かったです。このあたり活かせてれば、もっと魅力的だったのになと思います。
あと、立ち絵の種類が少なかったのも残念ですが、まぁ発売が2004年なので仕方ないですか。




システム 

選択肢の数はさほど多くないですが、フラグ管理が結構厳密で、全分岐制覇するのは骨。
フロー図を活用すれば、ほどよい難度。

ak2re.jpg
▲プレイ中随時、フロー図を確認可能。やや見にくかったけど;

ただし、プレイ画面からフロー図や用語集を確認するために、一度ツール画面を開かなければならないのが面倒。
会話文からそのままのジャンプか、ショートカットボタンが欲しかった。
また、このために、片手で操作ができず、常にコントローラを両手で握ってなければならないのも億劫。
やはり、PS2のノベルゲームは片手で操作できるに限ります。




その他 

 ◆長さ
分岐全制覇まで50時間程度。
普通にTrueED回収だけなら、40時間ぐらいでしょうか。
価格帯にしては、十分な長さでしたが、物語の背景の大きさからもう少しボリュームがあるかなーと予想していたのでやや拍子抜け。
OHPで公開されているような、特別編を作品のオマケとしてつけていても良かったのかなーと思います。


 ◆エロ
本作のウリのひとつ「百合」。
cv松来さん(総受け)の血を、皆口さんが、釘宮が、真田アサミが、神月あおいがすすりまくります←
それも、首筋からとか指先からとかよくあるパターンだけじゃなく、地面に飛び散った血だまりとか事故で流した鼻血とかからも・・・って、もうなんか百合どうこうって話じゃないんですが;


 ◆萌え
ノゾミ可愛いよ、ノゾミ。
(※ただしノゾミ√に限る)
あとは尾花ちゃんも可愛いですが、まさかあんな尾花EDェ・・・


 ◆笑い
ちょいちょい挟まれる落語ネタ、相撲ネタが面白い。
また、これらを解説してくれる用語集も絶妙なセンスで笑わせてくれます。

ak1re.jpg
▲用語集といえば、ライターのギャグセンスの見せ所。どすこい。


 ◆音楽
BGM、ボーカル曲ともに素晴らしい。
とくにOPの「廻る世界で」(霜月はるか/riya)は、名曲。必聴。
かくいうひつじも、この曲から本作を知ったくちですし;
あと、オプションでシステムボイスを選択でき、各キャラで面白いボイスが用意されているので、プレイ時にはこれも忘れず聞いてほしいポイント。起動時刻によって、タイトルコールも変わってきます。





総 評 

主人公が総受けな百合ゲー。
あと、伝奇要素も忘れちゃいけねぇ。
日本史好きや落語好きにはたまらないかも。
といっても、ハードルも難易度も決して高くなく、幅広く楽しめるゲームだと思います。
価格帯も手頃なので、ぜひ手に取ってもらいたいオススメ良作です。
あ、いや、プレイしないにしても、OPだけはせめて聞いといてください。オナシャス。






=== === === === === ===
<おまけ>

このゲームは発売後3年間エイプリルフール企画を公式HP上で行っていたらしいです。
それがまた、nitro+に負けず劣らずな手の凝り様だったらしく・・・
あぁ、当時からこのゲーム知っていれば;

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