『白詰草話』

 え、ちょっとなにやってんのこのひつじ・・・
もっと他にやることあんでしょうに・・・って言わせるレビュー。ゴー。


 『白詰草話−Episode of the Clovers−』
 製作は‘Littlewitch
 2002年7月発売。
 原画家・大槍葦人が中心となり立ち上げた「Littlewitch」の処女作。

 


 あらすじ
これは津名川宗慈(つながわそうじ)と3人の少女の物語。
一人は、彼のことを「そーじ」と呼び、もう一人は「ご主人様」と、残る一人は「せんせい」と呼ぶ。
一方、津名川にとって彼女たちは、家族であり娘でありパートナーであり、そして、研究対象であった。
遺伝子工学の結晶である少女たちは、機関により産み出された戦闘用アンドロイド『エクストラ』。
エクストラ開発者でもある津名川は、彼女たちに人間とかわりない愛情を注ぎ、いつか訪れるであろう兵器としての実用に不安を抱きながらも、暖かな日常に安らぎを感じていた。
しかし、ある日を境に軍部による機関への武力介入が始まり、4人の生活は次第に窮地に追いやられていく。エクストラを狙う軍部、内部からの裏切り、見え隠れする壮大な計画・・・
幾多の思惑が交錯するなか、津名川は少女たちの生き方に苦悩する。


先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ×5点 主人公がロリコン
 イラスト(/25) ◎21点 鑑賞モードの充実を
 システム(/15) ○10点 FFDシステム
 その他(/各7) 長さ1 エロ5 萌え5 笑い3 音楽6

 総合 56点


 
ストーリー 

 あらすじをシコシコと長く書いてしまいましたが、わかりやすく言えば「国産GUNSLINGER GIRL」みたいなお話です。
 んで、重要な部分をかいつまんでまとめると

 津 名 川 は ロ リ コ ン ( 真 性 )


▲品藤さん(左下)の台詞に「(幼…いえ、少女…よね)・・・?」といれたくなるカット。

さっきまで娘同然に接していた研究対象に、「一緒に寝る」「キスをする」「深くキスをする」のホップステップハイジャンプでまったく躊躇せずく本番まで突っ走れる津名川さんまじかっけーです。まじロリコンです。(もうなんか、『真剣恋S』で紋さまに罪悪感とか感じた自分が恥ずかしいLv.)

一応品藤さん(同僚)とのHシーンもありますが、ゲーム開始3分でお仕事終了という、「おbsnに用はない、抱いてやるからとっとと去れ」仕様となっております。津名川さんまじロリコン。

少女3人と品藤さん以外にもう一人、Hシーンのあるキャラがいますが、これも「おbsnに迫られたから寝た。愛情はない。」という超絶クールっぷり。津名川さんまじロリコンすぎです。


で、本題のメイン3人で誰が一番好きかという話ですが、

ひつじはやっぱり透花(上の絵だと真ん中、青髪)推しです。
べ、べつに「ご主人さま」って呼んでくれるからってワケじゃないんだからねっ(////▽//)
エマ(左、金髪)も可愛いものの、透花の「昼は処女、夜は娼婦」という徹底ぶりの前には・・・
沙友(さゆ、右端)は拙い喋り方で、ちょっと「痴人の愛」を思い出したのと、さすがに幼女チックな印象が強く、胸にひっかかるものがありました。その辺で、まだまだ津名川紳士には遠く及ばないようです。津名川さんまじロリコン変態。


まぁ、ざっとそんなゲームです。


イラスト 

原画・大槍葦人。本ブランド最大の売りのひとつです。
柔和かつメリハリの効いた描き方、水彩画のような塗りには同人時代からの固定ファンが根強い。
本作でも、その特徴は強く表出しています。


▲他のエロゲイラストとは趣きのことなる絵ばかり
(余談ですが、キャラの配置や振り向かせ方なんかは、少し玄鉄絢とも似てるかなと思いました。)

ただただアクが強いというだけの絵ではなく、見ている側(プレイヤー)をひきつける力のある絵でした。次の項目(システム)にも繫がりますが、この絵を活かす上でFFDシステムというのは実に効率的かつ画期的な方法だったのだとつくづく感心させられます。

残念だったのは、それだけ素晴らしいイラストがギャラリーで鑑賞できないこと。
Hシーンのイラストが鑑賞できるのみで、それ以外の、例えば上の絵などはギャラリーに入っていません。こんな綺麗なシーンの絵も、背景ないし立ち絵扱いなんですよね、なんて贅沢(笑゛


 
システム 

 FFD(Froating Frame Director)システムとは・・・



簡単に言うと、立ち絵の変わりにコマ割り画像が動きますよ、テキストも吹き出し形式で表示しますよその他云々というシステム。

今でこそ、立ち絵がくるくるよく動くのが当然となってきていますが、当時(2002年)ではこれほどよく動くエロゲというだけでも画期的です。
加えて、普通の立ち絵ではなく、いっそ漫画を呼んでいるような、それでいてゲームには違いない、ついぞ体験したことのないジャンルに触れたような快感、感動が得られる素晴らしいシステムです。

「エロゲ=クリックゲー」という概念を打破した本作は、オート(スキップ1倍速)で読みすすめることをオススメします。本当に、本のページをくってくれるように、話がすすみます。戦闘シーンのテンポよさに、驚きます。そして、音楽・絵との調和に感動します。

正直なところ、シナリオはFFDと大槍イラストを見せるための、皿にすぎません。
その小さな皿から溢れたメイン料理の大きさたるや・・・いやはや;


▲背景+FroatingFrame。テキストウィンドウが必要なく、イラストを最大に楽しめる。


で、絶賛するわりに点数が低い理由は、それ以外の使い勝手の悪さのせいです。
バックログがない、既読スキップがない、未読停止がない、セーブは自由だがロード開始点は指定などなど。
むしろ、この惨システムで10点もあることのほうが異常事態。いかにFFDがすごかったかという証明;

あ、あとヒロインの心の中の選択肢が画面上にでてくるStray Sheep Programというのは、おもしろいシステムでしたが、とくに活かせていなかったので、毒にも薬にもならず。


 
その他 

 長さ
7時間程度。超短い。
津名川さんの息子は超長いくせに、作品は超短い。
設定は活きてないないわ、キャラはペラペラだわ、どのヒロイン攻略しても話は同じ(Hする相手が違うだけ)だわで、なんせヒドカタあるよ。

 エロ
 うん、なんか知らんけどエロかった!
これは良かったと思います。
 いや、ひつじさんはロ○コンじゃないんですよ?
○リコンじゃないのに、エロかったって言えるんだから、そりゃもう結構なエロさだったってことでしょう。
あ、でも特殊なシチュとかプレイとかはありません。たまにおbsnとのHがあるだけで。

 萌え
 ガンスリを見てるのと同じ気持ちになります笑゛
可愛いなぁ、癒されるなぁ・・・と萌え萌えした2秒後に、その子の運命を思って悲しくなります。
その繰り返し。

 笑い
 何度か、声をだして笑ったシーンはありましたが、基本的に静かな作品。

 音楽
 ボイスレスです。
でも、ボイスあるとFFDシステムとの同期とかで違和感ありそうな気がします。わかりません。
 音楽はめちゃめちゃ良い。
BGMもさることながら、OP「escape」がダントツ(若干OPムービー詐欺ですが;)
 ところで、ギャラリーで鑑賞できる「透明な感覚」や「冬の誕生日」って、作中で使われてましたっけ??しかも、on vocal??


 
総 評 

 FFDシステムお披露目ゲーム。
これに尽きます。次点でロリコン。
今後、Littlewitchの作品(でFFD仕様のもの)をプレイした上で、本作がプレイ必修作品に値するか考えたいです。ロリ的な意味でなくて、システム的な意味で。

























=== === === === === ===
<欄外>

 レビュー内に書くべきかどうか悩んだのですが、結局こんな形で;
Littlewitch公式から「白詰草話-番外編-」として『津名川さん家のクリスマス』が無料DL配布されています。
本編後の話であるにも関わらず、なぜか本編で死んだ人が普通に元気で、なぜかみんな仲良しだったり、なぜかキャラ崩壊してたりしますが、とりあえずおもしろいです。
これも含めての評価だったら、「笑い」の項目は今の点数2倍ドン!でした。



コメント
>国産GUNSLINGER GIRL
実は順番が逆です。
同人時代のGUNSLINGER GIRLは絵柄も大槍葦人さんに近く、ストーリー・設定も白詰草話の元となった大槍漫画作品のオマージュになっています。
  • 仮井
  • 2013/01/27 11:40 AM
>仮井 さん

なんと!
白詰の大槍作品もとがあって、それをオマージュしたガンスリがあって、そして白詰があるって時系列になってたんですか。。。
ありがとうございます。

同人時代と重複してる部分があるだけに、ちょっとややこしいですね笑゛

  • ひつじ
  • 2013/01/28 9:58 PM
どうも、返答ありがとうございます。

>ちょっとややこしいですね
詳しくお話致しますと、
大槍葦人さんの漫画作品「アンドロイド・ドール」(18禁作品ですが、同人ではなく商業誌掲載。残念ながら単行本は無いです)
というものが有りまして、そこから派生した「白詰草話」が同じ世界観の前日譚(共通キャラあり)です。

その後、当時大槍さんのファンだった相田裕さんがオマージュ込みで描いていたのが同人版「GUNSLINGER GIRL」
そこから派生した同じ世界観を使った商業作品がminoriの「BITTERSWEET FOOLS」
その後に相田裕さんが漫画の方で商業デビューしてリメイクしたのが、商業版「GUNSLINGER GIRL」

こんな感じでしょうか。
  • 仮井
  • 2013/01/30 9:01 PM
すみません、1つ訂正です。
「その後」と書きましたが、同人版「GUNSLINGER GIRL」が「白詰草話」の後ではなく、飽く迄、大槍漫画のオマージュ的な位置です。
  • 仮井
  • 2013/01/30 9:04 PM
>仮井 さん

おお!わかりやすいです!
ありがとうございます。

minoriのデビュー作にも(もろに)影響を及ぼしていたんですね。全く知らなかったです←

同人期に描かれた「GUNSLINGER GIRL」についても知りませんでしたし、興味がつきないネタですね笑゛

それにしても、大槍さんって実に広く波及させた人なんだなとつくづく・・・
  • ひつじ
  • 2013/01/31 12:08 AM
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