ひつじ氏、名誉図書委員選挙に出馬表明

 昨日帰ってノーパを鞄から出すと、液晶にキズが・・・

 かなりショック・・・

 しかも画面中央に・・・

 最近、処理速度も低下してた機体とはいえ、1年半ほど付き合ってるだけに疵物になってしまったのは残念です。

 こんにちは、ひつじ(傷心 Edition)です。


 さてさて、ひつじは和歌山から堺市までJRで通っているため、毎日往復3時間弱は電車で過ごします。

 費やし方は/欧覘読書MOSAIC.WAVを聴きながら人間観察、のどれかが大概です。

 で、昨日まで読んでいたのが谷崎潤一郎の『細雪』。

 
 あ、申し遅れましたが、

 今回はヲタ話じゃないデスヨ?

 
 はい。

 その『細雪』。谷崎文学の代表として扱われ、数々の名監督に手がけられただけあり、紛れもない秀作でした。

 昭和前期の良家の4姉妹の身辺を数年にわたって描いた作品。

 何か大きな事件が勃発するワケでもないので、話に疾走感はないし、4姉妹とも20代後半〜30代後半なので若さからくる爽快感もない。加えて、伏線を張り巡らした緊迫感も謎も感動もない。

 にも関わらず、上中下に及ぶ長作に引き込まれ、飽くことなく読ませられたことには圧倒されざるをえません。

 日本最高峰に臨する文学家の一人が「意気込んで」作ったというに相応しい作品でした。

 また、そのラスト、最後の一文にまで作品に生を与え、これを「最後の一文」とは思わせない描き方に感銘しました。

 そして、あとがきとして「細雪」回顧というものが付されていたのですが、ここで僕がうけた印象は

 「谷崎さん普通の人や・・・」

 という。

 というのも今まで、『春琴抄』『痴人の愛』『盲目物語』『鍵』など、エロチシズムを根流とした一種狂気染みた作品が多い文学者であったため、太宰とか乱歩とか三島由紀夫とかに匹敵するくらい「キテる」人だろーなー、と偏見していたのです。(←多方面に失礼;

 いやー、まさかあんなフツーのあとがき、本ッッッ当に何の変哲もないあとがきを書くひとだったとわ、いやはや。 

 思い返せば、高校の教科書には『陰翳礼讃』みたいな評論文も載ってるぐらいなんだから壊れてる人なワケゃない筈で(汗


 まー、なんにしても久しぶりに内容以上に、作者の力量に感動させられた作品でした。

 まだ読んだことがなければオススメしますよ。


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