『I/O』

 数ヶ月かけてじっくり・・・てかじっとり?プレイしたゲーム。


 『I/O(アイオー)』
 製作は‘GN Software
 2006年1月発売。
 2008年8月にPC移植版として『I/O revisionII』 が発売されている。

 あらすじ(OHPより一部抜粋)
 西暦2032年04月26日月曜日。午前00時12分。メガロポリス:東京。
およそ3年ぶりに皆既月蝕が観測された。
単なる天文イベントだったはずのそれは、やがてまったく予期しない「ある怪現象」を
引き起こす。
なぜか、それに呼応するように頻発化していく不可解な事件やテロ、ネットワーク犯罪…
複雑に入り乱れ、混ざり合っていく実と虚。
まるで、起きていながら眠り続けるように。 何かが狂い始めていた。
誰にも見えないどこかで、誰もが知っている何かが。
これは、そんな世界に生きる少年少女たちの、邂逅と別離の物語。
そして…。

始まりは終わり、終わりが始まるのだ。

 《葵日向》
2年前に妹を失い、現実を生きる感じを得られない毎日を送る。
 《イシュタル》
グレーなハッキング業務を請け負うチーム「クリミナル」のリーダー。
巨大ネットゲーム「バビロン」との関わりが大きな舵を切らせる。
 《イシュタル》
イシュタル・・・雰囲気こそ変われど、その姿、間違いなくイシュタル。
彼女が捜し求めるものはなんなのか、誰なのか・・・
 《He》
電脳世界のヒーロー。最強のクラッカー。都市伝説。

4つの、あるいはそれ以上の物語が複雑に絡みあい、輪廻は廻る。

 
先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ○12点 非常に難解
 イラスト(/25) ○14点 立ち絵少ない 
 システム(/15) ◎15点 使いやすさ、ゲーム性高し
 その他(/各7) 長さ2 エロ1 燃え3 笑い2 音楽6

 総合 55点


 ストーリー
※※※
先に謝っておきます。
ひつじは本作の物語を完全には理解できていません
ですので、実をいえば評価をすること自体が間違っているのですが、一般的プレーヤーが理解に苦しむほどの難解さ、という解釈でもって評価しております。
お恥ずかしいですが、その旨ご理解ください。
※※※
 電脳世界、量子論、多次元世界解釈などなど。『BALDR SKY』『Steins;Gate』の土台となっているんじゃないかと思わせてくれる世界感です。
特に、電脳世界でのみ生き続ける「シャドウ・ヌル」の存在や「プログラムに大きさはない。(中略)特異点をすりぬけて過去に戻れる……」という発言などは、思わず上述2作品を想起してしまい、やたら(無駄に)興奮してしまいました。
(製作者的な繫がりはたぶんないと思うんですけどね笑゛)

 ただ、その難解さは尋常でないです。
そういった設定に加えて飛び交うバビロニア神話。さらに、(パソコンの「デフラグ」をモチーフにした)シナリオの断片化が難解さに拍車をかけています。
さらにさらに、作中ネトゲ「バビロン」の最終シナリオに引っ掛けた時系列を逆行するシナリオ・・・・・・

 頭がぐっちゃぐっちゃにこんがらがって当然ww

今現在も、この文章書きながら頭ん中は全くの未整理です;
 
 とはいえ、全くおもしろくないわけでは無いのがまた憎いところ。
難解な話ですが、プレイヤーを悩ませ推理させる構成、ところどころ散見できる名台詞などには感嘆。
ひつじ的には、

朔夜「そうだよ。生きる意味は、生まれた意味を探すことなんだよ。」

とか (以下、ネタバレ飯店)
実体を失い、電脳体の死すら目前にしての

エクエス「ヌルってぬるぽ?」
エル「がっ」

ってやりとりとかが大好きです。

 注意されたいのはこれは恋愛ゲームではなく「SFミステリーアドベンチャー」である点。
特定のヒロインやキャラと仲良くなることが目的にはなっていません。
 ですので、TrueEDには賛否両論があると思いますが、あくまで恋愛ゲームではありませんので。賛否あると思いますが(笑゛


 イラスト
 キャラデザに志緒野博。
時間に比して枚数は70枚(差分抜き)と多くないです。
各イラストはSF(電脳)世界感、虚無(混沌)な雰囲気を描けていて良いと思います。 
 ただ、背景や立ち絵、立ち絵差分の少なさが話の単調さを悪い方向に引き立ててしまっているのが残念。解説台詞が多く、飽きが来やすい文章だけに、イラスト面からのサポートが欲しかったです。
全キャラフルボイスのわりに、立ち絵がメインキャラしかないとはこれ如何に・・・


 システム 
 使いやすさは最高級。
L2, R2 操作によりショートカットボタンの呼び出し可能、メニュー画面の見やすさ、サイバーチックなセンスなど、非常に好感がもてます。
 物語がPCに関連したものなので、それに引っ掛けて(か?)シナリオは「断片化」されており、これをデフラグすることにより1本の話として完成する構成になっています。
 また、ひとつのシナリオの断片化は別のシナリオのクリアに影響を及ぼし、ルートの解放や逆に凍結に関わっています。これがなかなかの曲者で、完全クリアになかなか苦しまされました笑;
選択肢は多くないものの、このシステムが上手く機能しゲーム性を高めていくれています。
 また、攻略後には時系列順に整理された年表を見ることができ、難解さがちょっとだけ解消されます。


 その他
 長さ
長い。
完全クリアまで60時間。
ただ、シナリオ攻略するに従って、それまで見えていなかったルートが解放されていくため、実際にプレイしていると「うぉ!まだルートあるのかよ・・・うぉっ!まだあるのかよっ;」という後出しな印象を受けます。
実際時間以上に長く感じました。
ボリューム的に、もーーーーうちょっとは端折れたかなーと思います。
具体的にはバビロニア神話の説明とか、多すぎる回想シーンとか。

 エロ
 ほぼなし。

 燃え
 戦闘描写が多い作品ですが、イマイチ乗り切らない。
最高潮は、挿入歌が入るシーンでしょうか。

 笑い
 これも、ほぼない、かな。
イシュタル周りが一番楽しいかなぁ。

 音楽
 めっちゃイイ!
失われていく現実感、虚実入り混じる混沌、電脳空間の暗さ・軽さなど非常にイメージにあったBGMでした。
 また、OP、ED(True)、挿入歌いずれも良かったです。
なかでも、ひつじ的には、たかはし智秋の歌うED「Lead out」がお気に入りでした。


 総 評
 混ぜるな危険のゲーム。
『Ever17』の中澤工、『CROSS†CHANNEL』の田中ロミオが企画原案を務めた本作。
実力実績ともに備えた両名ですが、、、まさに混ざるな危険ww
スライドしていくような物語進行は中澤の持ち味。
SFをふんだんに盛り込んだ謎設定はロミオの持ち味。
結果、一般人を軽く置き去りにできるレヴェルの作品ができてしまいました。
つくづく混ぜるな危険。
 構想は悪くなかったと思うのですが、まず受け入れられがたいゲームだと思います。
「難解さこそSFミステリーの真髄!!」って人なら・・・オススメできるかな(^^;





=== === === === === ===
<雑記>

 ひさしぶりにれびゅ書きました。
理解力不足でちょっと恥ずかしいですが。

 このあとは、予定を変更して『秋風ぱーそなる』(Lilacsoft)をやるつもりです。
今度はサクッと行きたいですねー(^^;

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