『こみっくパーティー』

 夏コミまであと1ヶ月!ってことでこのゲームいってみよー。


 『こみっくパーティー』
 製作は‘Leaf
 1999年5月発売。
 漫画、アニメ、コンシューマなど幅広い展開を見せた、Leaf人気作のひとつ。
 
 あらすじ
 第一志望だった美大に合格できず、これからの大学生活はどう過ごそうかとぼんやりと悩んでいた和樹は、4月のある日、親友(?)の大志に導かれ同人誌即売会に足を運ぶ。
 そして、大志に巻き込まれながらも同人誌を書くことを決意し、次の即売会にサークルとして参加することを目指す流れになった。
 幼馴染の瑞希には「漫画なんて」と馬鹿にされるも、和樹は同人誌を書くなかで多くの人で出会い、様々なことを学んでいく。
 目指すは同人の神様!?

先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ◎20点 同人誌に対する熱意表現はホンモノ。
 イラスト(/25) ◎20点 活き活きとしたCGは今見ても可愛い。
 システム(/15) △9点 慣れてしまえば作業ゲー。
 その他(/各7) 長さ2 エロ4 萌え5 笑い4 音楽5

 総合 69点


 ストーリー
 幼馴染の瑞希ほか、即売会で出会う多くの人と織り成す人間ドラマが最高の見所。
いや、人間ドラマというよりも、むしろ同人ドラマ!
漫画や同人誌、イベントに懸ける熱い想いやその楽しさがひしひしと伝わってくるシナリオ、テキストは読んでいるこちらも熱くなったり感動したりしてしまいます。
なぜ自分は同人を書くのか、なぜ自分は即売会に行くのか、自分が本当にしたいことは何か?それを、ヒロインと主人公だけでなく、周りの友人たちも絡めて描いた展開はとても良かったです。
 とりわけ大庭詠美ルートは、序盤のムカツク性格も作用してか、終盤の展開にはぐいぐいと引き込まれてしまいます。まさか、この子のシナリオが一番おもしろいとは;正直ラストはうるっときてしまった(:ω;
 一方で、同人絡み以外の内容は残念。
というか、ぶっちゃけ恋愛要素が残念
 なんで主人公がそのヒロインを好きになったのかホントよくわかんない;
いや、まぁそりゃ私(プレーヤー)がルート確定するために分岐選択しまくったからなんですが、なんか単に話す回数、出会う回数が多かったから好きになっちゃいました、みたいな感じ(^^;
文章ボリューム的には、その辺もっと盛り込めたんじゃないのかなぁと思ってしまいます。
 ですが、なんといっても同人誌・即売会をテーマにした画期的作品であり、更にそれらへの熱いパトスがプレイヤーにもバンバン伝わってくるという点では、傑出した素晴らしいシナリオだったと思います。
 やっぱり、製作側が楽しんで作れていたり、全力を注げたりしている部分ってのはプレイヤーにも伝わってきますよね。


 イラスト
 12年前の作品ということですが、絵そのものの古臭さは然程感じられません。
さすが、みつみ美里&甘露樹。
差分こそ少ないですが、総イベントCG枚数は150弱でかなりのもの。

▲CGは非常に綺麗で活き活きしたものが多い。今でも全く現役。

Hシーンそのもが少ないため、エロCGも枚数は多くないですが、なんかやたらエロく感じてしまう描きあがりなっているのはなんかの魔法ですか?ズルい(笑゛
 立ち絵のバリエーションが少ないのは、今と比べるのもかわいそうか。

 システム
 パワプロみたいな同人誌製作SLGと、一般的なADVの両輪からなります。
SLG部分は絶妙なゲームバランスから成り立ち、上手く立ち回らないと新刊落とすハメになったり誰とも仲良くなれなかったりと、なかなかの難しさ・・・・・・と序盤こそ思いますが、1周してコツさえ掴んでしまうと、あとは果てしない作業ゲー。延々同じことを繰り替えすだけで、退屈このうえないです;
同人誌のジャンル選択や委託なども一部のキャラを除いて考える必要がなかった点も無駄にした要素。
シナリオを楽しむための苦痛でしかない作業は大嫌いです。

▲販売する同人誌のジャンルもクオリティも部数も人気も、すべてはプレイヤー次第。

 イベントの発生がランダムに制御されているところも、あまり好感をもてませんでした。なんで同じようにプレイしてるのにイベント起きねぇんだよ、とイライラしながらセーブ&ロードを繰り返したことも;
 また、セーブ枠の少なさやセーブが日常ADVパートでは不可能なこと、バックログの使いにくさなど使用感は非常に悪かったです。
ひと昔前のゲームとはいえ、もう少しユーザーライクな仕様だったらなぁと感じました。


 その他
 長さ
 実測していませんが、かなり時間はかかりました。
20時間以上はかかったのかな。また、同人誌製作とヒロイン攻略のバランスに慣れて以降は、作業感ばかりが目立ち、イベントもなかなか発生しないのでより一層長く感じました。

 エロ
 ヒロインにつき1回のみ。
非常に少ない。ので、さまざまなシチュや体位をヒロインごとに分散して処理しています。そんな中、瑞希にいたってはメインヒロインというポジションにありながら、初H(というか作中では唯一のH)が青カンという特等席扱いなのが泣けるところだったりする(:ω;
 しかし、イラストは少ない枚数ながらも良いものが多く、正直かなりエノい。スゴい。

 萌え
 「萌え」か「燃え」かで悩みましたが、某キャラクターにコスプレした瑞希が可愛すぎたので「萌え」評価。
コスプレシーンのイラスト自体も可愛いのですが、なによりそこに至るまでの変遷を考えると、自然と頬がにやけてしまう嬉し可愛いさ///
 他にも、袖をくいくいっと引っ張ってアピールしてくる彩や、どこか抜けたところのある南さんなども適確な萌え急所。

 笑い
 大庭詠美ちゃん様の独壇場(笑゛
漫画を描かせれば人目を引きますが、頭の方はかなりアホの子。いろいろと笑わせてもらいました。
 また、同人誌業界がテーマということで、パロネタもちょこちょこ挟んできます。
とゆーか、サークル名「CAT OR FISH!?」とか「辛味亭」とかは、原画の人を知っていれば思わず噴いてしまうネタ;

▲原画・みつみ美里のサークルは「Cut a Dash!!」(←超超大手シャッターサークル)

 音楽
 OP、EDともに良曲。とくにOP「As time goes by」は、イベントの日のテーマ曲にしたくなるポップな曲で大好きです。ムービーも最近にはない雰囲気になっていて必見。
 音声はLeafとして初めてのボイス付きに挑戦だったらしく、パートボイスで主人公の名前部分は無音。(主人公名をプレーヤーが決定できるため。)これも時代の壁かなーとは思いますがやっぱちょっと残念;  


 総 評
 全盛期のLeafを思い知るゲーム。
素晴らしい作品。取り上げたテーマも、それを丁寧に扱いきったことも、時代にそぐわないほどのイラストの出来も。さすが葉鍵八月と称されるだけの実力を見せ付けられた作品でした。
何かに夢中になること、同人誌を描く事の楽しさを共感できる、本当に良いゲーム。
秀作オススメです!
・・・しっかし、あの作業ゲー感だけはどうにかならんものか;




=== === === === === ===
<雑記>

 このゲームを通して、みつみ美里の絵がすごく好きになりました。
ちょっと中古同人書店行ってきますノシ

 ただ、Cut a Dash!!の大行列はコミケで知ってるので、あれに並ぶのは一苦労だわ;

コメント
はじめまして、私もこのゲーム大好きです!ファンディスクもなかなか面白いです。
  • せん
  • 2011/07/11 4:11 PM
>せん さん
はじめまして。
アニメの方は観ていたのですが、ながらく原作未プレイのままだったのでプレイしてみました。
良いゲームですよね!
ファンディスクは「猪名川でいこう!!」のことでしょうか。要チェックしときます。
  • ひつじ
  • 2011/07/12 9:47 PM
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