『Steins;Gate』感想(ネタバレあり)

 この記事はネタバレ感想です。
ネタバレなしのレビューはこちら
 『Steins;Gate』を未プレイの方は、お願いだから読まないで下さい。
そして、『Steins;Gate』をやってください。

ミセラレナイヨ

 エル・プサイ・コンガリゥ??

(意味:ネタバレありますがいいですか??)













=== === === === ===
 トゥットゥル〜♪ それじゃぁねぇ、感想だよ〜。
◆シナリオ構成の妙
 助手の死、世界線の移動、Dメールの発見、タイムリープマシンの開発という時系列は「まゆりの死」をターニングポイントとして折り返しています。
まゆりの死を回避するためにタイムリープし、タイムリープの限界以前にはDメールを使い、さらには(タイムマシンで)世界線を戻り、シュタインズゲートを目指す。
時間という川の源流を求めるような時空の旅。単なるループではなく、自分の行いを逆行していくという所に主人公が成長するポイントを潜ませた、実に上手い造り。この巧みな技には唸らされます。

◆おもしろかった点
 上の項でも書いたとおり、主人公(プレイヤー)自身の行動を逆行していくというシナリオ構成が他に類を見ないおもしろさでした。
これは結局のところ、メールだけがタイムワープするという「Dメール」を発想できたことに帰結すると思われます。一般的な「主人公が時を遡る」というループものとは大きく異なった本作の設定がプレイヤーをwktkさせるのは必然と言えるでしょう。
 また、そんな不思議な機械(ガジェット)を登場させておきながら、その理屈・原因は簡単には明かされませんでした。
誰しも「え?なんで?どうして?」と思うところですが、そんな疑念をオカリンは「現実を見ろ!結果がすべてだ!」と一蹴。さらに、畳み掛けるようにSERN、IBN5100などの謎が飛び込むことで、理屈なんかどうでもいいことであるかのように錯覚させられます。
stg[19].jpg
個人的には、こうしてプレイヤーとオカリンの思考がリンクさせられていったんじゃないかな、と思っています。プレイヤー自身も、気づけば「理屈はどうあれ、結果がすべて。」という狂気のマッドサイエンテイィスト(笑)と同じ姿勢になっていませんでしたか?
そして、それこそアトラクタフィールド理論そのものであり、「過程はどうあれ、結果は変わらない」という世界線に取り込まれていることに「まゆりの死」をもって気づくという構成。
ライターがここまで意図して書いたのかどうかはわかりませんが、まさにプレイヤーが主人公へ感情移入できた「結果」があるだけに、これはもう伏線として捉えていいでしょう。類稀な緻密さにただただ圧巻です。

◆残念だった点
 やはりラストでしょうか。
フェイクEDでの鈴羽からの電話をピークに、話の勢いがやや低下したように思われます。
詰め将棋の仕上げにあたる部分なので、答えに向かって直進するだけのわかりやすい展開となり、wktk感が薄れてくるのは仕方ないのですが・・・・・・やはりここでもう一発、アツい展開や演出が欲しかったですね。欲を言っているだけかも知れませんが(笑゛
そういった意味では『Ever17』『BALDR SKY』のラスト演出(展開)というのは非常に強烈なインパクトをもっていました(良きにつけ悪しきにつけ;)
プレイ後の印象が強く残りやすいのは、やはり最後に盛り上がる作品だと思いませんか?

◆燃えたのは?
 フェイクEDの電話一択だろ、常考。

◆萌えたのは?
>ぬるぽ。

stg[5].jpg
なにこの可愛い馬鹿ww

◆泣いたのは?
鈴羽がオカリンに残した手紙。
「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」
感動じゃなく、悲しくて泣く、ですが。
そーゆーわけで、このゲームって「泣きゲー」じゃないよねー、と思ってみたり。
かといって『マブラヴ』みたいなマジ燃え!とも少し違う。
泣きでも燃えでも笑いでも萌えでもなく、主人公と同じ気持ちの下、達成感にひたるゲームでしたね。
そんなゲーム、あらためてスゴイと思う。

◆誰が一番好きとか
難しい・・・けどクリスティーナでしょうか。
恋愛ADVじゃないせいか、ヒロインのヒロインとしての魅力値が全体的に高くなかったように思います。
話も、オカリンの一人相撲なシーンが多かったですし、クリスなんか中盤では延々とタイムリープマシン作らされてましたし(笑゛

stg[16].jpg

◆『Ever17』と比較して
『Steins;Gate』を語る際によく比べられるのが、おなじくコンシューマのADV『Ever17』。
 ※『Ever17』の内容・評価については、過去れびゅよりご覧下さい。
両者を並べた際、完成度の面ではシュタゲが圧勝です。これには、おそらく異論ないことでしょう。Ever17に見られるツメの甘さ(=「シナリオの遊び」)が本作ではほとんど見られません。
一方システム面では、主人公選択のあるEver17、フォーントリガーシステムを搭載したシュタゲとどちらも譲りません。
最大の違いであり、大きく好みの分かれる所はシナリオ構成の仕方。
前述のように「詰め将棋」のように話をすすめるシュタゲに対して、Ever17はパズルピースを集めていくよう
どちらが良いと思うかは好みですが、ひつじはEver17派です。大きなパズルピースが、かちりと嵌まった時の瞬間風速はシュタゲには超えられなかったなー、とか。
ま、好みの話ですので;

◆最後に
 評判が高く、ひつじもかなり期待してプレイしましたが、決して期待を裏切らないおもしろさでした。
科学ADVシリーズ第一弾の『CHAOS;HEAD』もやってみようかニャ、という気にさせられますね。
そして第3弾があるなら、また期待してしまいそうです。

◆『Steins;Gate』(Win版)ネタバレなしの感想はこちらから。

コメント
自分はフェイクEDからの電話も燃えたんですがやっぱり一番は主人公がクリスをかばって中鉢に刺された時ですね。あそこからの盛り上がりは半端じゃなかったですよ。むしろフェイクからあそこまで、そしてそれからのトゥルーEDの爽快感は全部セットで一つだと思ってるので盛り上がらないどころかフェイクからが本番じゃないかなと。個人的には思いました。
  • ジンガ
  • 2011/04/15 6:59 PM
>ジンガさん

フェイクEDからTrueEDまでは確かに1セットだと思います。
ただ、この部分は非常に展開が読みやすいとも思われました。(記事中では「詰め将棋の仕上げ」と表現しました)
ですので、ちょっと疾走感、ドキドキ感が薄れたなーとひつじは感じました。

ですが、全てが終わった・・・もとい、すべてが始まった瞬間の「爽快感」には強く共感します!
素晴らしい作品でしたね!
  • ひつじ
  • 2011/04/16 2:52 PM
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