『Steins;Gate』(Windows版)

 (2011/4/14  6:45 更新)
 (2011/4/14 22:28 追記) 感想(ネタバレあり)へのリンクを追加。

予定より大幅に遅れてしまいましたが、それもまた運命石の扉の云々・・・


 『Steins;Gate』
 製作は‘5pb.’ と ‘ニトロプラス’によるコラボレーション。
 2009年10月にXbox 360用ソフトとして発売。Win版は2010年8月。

◆ネタバレありの感想はこちらから。
 
 あらすじ
 厨二病全開の大学生・岡部倫太郎、その幼馴染でコスプレ衣装作りが趣味の天然娘・椎名まゆり、PC関係にとことん強いメイド喫茶通いのオタク・橋本至(いたる)。
 岡部倫太郎が立ち上げた「未来ガジェット研究室」は3人がグダグダするいつもの場所であり、意味不明な開発をしては楽しむという程度の、「狂気のマッドサイエンティスト」様にはおよそ似つかわしくない場所に過ぎなかった。
 しかし、夏休みのある日。
 とある天才少女の殺害現場を、
 岡部倫太郎が目撃してしまったその日から。
 世界の軸は大きく揺れ動きだした。
殺されたはずの天才少女・牧瀬紅莉栖は何事もなく今目の前に立ち、アキバからは一瞬にして人が消えうせ、ラジ館の屋上には人工衛星がめり込んでいた。
 タイムマシン?バタフライ効果?SERN?おいおい、冗談だろ?
理解不能の現状が連続した先に、やがて岡部倫太郎は知る。
世界の命運は自身の何気ない行動に委ねられていたことに。

 Xbox発売時より好評を博し、他機への移植、スピンオフ、アニメ化などの展開を見せる想定科学ADV。

※ 本レビューは、Windows版(ver. 1.20)でプレイした感想をもとにしています。

先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ◎22点 ループもの、とは一線を画したシナリオ
 イラスト(/25) ◎20点 差分はもっと頑張りましょう 
 システム(/15) ○12点 携帯電話を使った分岐がおもしろい
 その他(/各7) 長さ6 エロ2 燃え5 笑い6 音楽7

 総合 80点


 ストーリー
 非常におもしろかった。
 着想、構成、文章のいずれも上手く、プレイし始めればすぐにシュタゲの世界に引き込まれること間違いなし。
 想定科学ADVというジャンルだけあって、作中では科学系専門用語が飛び交います。正直、物理キライのひつじなんかにはちんぷんかんぷんでしたが、主人公が直々に「科学は結果ありき。」という姿勢を示してくれるので安心して理解せずにプレイし続けられます(ネタバレ飯店)実はそこには、「運命は結果ありき」という世界の姿に岡部倫太郎が挑んでいくことになるという伏線が隠されていたの ですが;
stg[1].jpg
▲作中で丁寧な解説がありますが・・・脳が追いつかないw

 ストーリーについては、諸手をあげて絶賛したい所でしたが、若干の中だるみを感じた第7,8章と終盤の展開に考慮の余地があるのでは、と思われました。
 終盤、失速・・・とは行かないまでも、更なる話の加速が足りなかったように思います。もうひと加速あればプレイ後のインパクトは激烈になり、決して忘れられないEDを提供できていたのではないでしょうか。

・・・・・・なんか淡白な文章になってしまいましたが、実際はめっちゃ興奮しながらこの文章を書いてます。ただ、勢いに任せると確実にネタバレしてしまうので;
その辺のパトスは「感想(ネタバレあり)」に委ねることにします。


 イラスト
 独特。ブラックロックシューターのデザインでも知られるhukeを原画担当に据えた本作、その画はきわめて特殊なタッチと言っていいと思います。
 ですが、その画が醸し出す雰囲気は物語とよく合致し、違和感は直ぐに無くなります。
むしろ、「この画でなければシュタゲじゃない!」とまで感じられるようになります。huke以外でも、個性的な画というのは中毒性があるものが多いですよね。
 また、秋葉原を舞台とした本作は背景に実際の風景を取りこんでおり、当地を知る人にはなんとも嬉し楽しい出来になっています。個人的は、ヨドバシの入り口を描いた背景が好き(笑゛
stg[18].jpg
▲秋葉原を描いた背景。ドンキが目印のあの辺り。

 イベントCGは80枚程度で少なめ。
その分、背景や立ち絵が充実していたため、これについては目は瞑れるかと。
 ただ、裏を返せば一枚絵の魅力が弱いようにも見えます。これは差分CGの少なさにも関係するところ。シナリオの力に頼らない、それだけで魅力的な一枚絵が描かれていれば、もっと評価は高かったですね。
 

 システム
 いくつか注目すべきポイントがありますが、特記したいのは携帯電話を使用したフラグ管理。
プレイヤーはいつでも携帯を扱うことが可能であり、交流を持ったヒロインからはメール・電話が届きます。(無視することもできる。)
返信する相手や内容などによって分岐が発生するというフォーントリガーシステムが非常におもしろかった。既存の単純な行動選択に頼らないフラグシステムは、ギャルゲーの可能性に拡がりを見せてくれたといっても過言ではないでしょう。
stg[12].jpg
▲フォーントリガーシステム。メール本文の一部を選択して返信できる。

 演出面では主人公視点での画面の暗転、涙でにじむなどの効果が臨場感をかき立ててくれました。ただ、それらの演出が動作の重さを助長していた点も捨て置けないですが。
Xboxのゲームを移植した後遺症なのか、やたら不安定な動作は明らかな問題点。
ゲームの中身が素晴らしいだけに、こんな所で評価を下げなければならないことが非常に惜しいです。 


 その他
 長さ
 単純プレイ24時間。コンプリートはさらに2〜3時間。
コンシューマにしてはやや短めかも。ただし、物語への引き込み強さ、広げた風呂敷はきちんと畳みきったことことなどから、物足りなさは全く感じません。

 エロ
 全年齢、しかも恋愛ADVじゃないので仕方ない所。。。
とはいえ、どのキャラにも今ひとつ魅力を感じえなかったのはひつじだけでしょうか?

 燃え
 苦悩を重ね、少しずつ歩を進めていく主人公が燃え。
シナリオの特性上、仲間との協力というのが描きにくかった点は、いた仕方ないか。
むしろその制約の中でみんなよく頑張ったち言いたいぐらいです。

 笑い
 秋葉原・オタクを舞台にしただけあって、そっち系のネタが豊富。
2ちゃんねるを嫌う人は難色を示すかもしれませんが、食わず嫌いなら是非挑んでもらいたい。
助手の「ガッ」は必見(笑゛

 音楽
 声優陣にこの点を捧げます。好演・名演のオンパレード。
「・・・・・・」までしっかり録音されているのは、監督の意向でしょうか。どちらにしろ、キャラに息吹を与えるいい演技でした。
また、BGMのGATE OF STEINERも素晴らしかったです。『Ever17』のkarma以来、メインテーマで痺れました。



 総 評
 看板・評判ともに偽りなしの秀逸なゲーム。
巷の噂に違わぬ秀作でした。
シナリオはもちろん、ゲーム性や演出・音楽etc.の面も素晴らしい作品です。
マブラヴみたいに時間バカ食いもしませんし、これはまじオヌヌメだぉ。




◆感想(ネタバレあり)はこちらです。


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