『Ever17 〜the out of infinity〜』感想(ネタバレあり)

 こちらは『Ever17 〜the out of infinity〜』のネタバレあり感想です。
未プレイの方は決して見ないで下さい。
 ネタバレ無しのレビューはこちら

 もう一度言います。

 未プレイの方は決して見ないで下さい。

 絶対に、です。

見せられないよ!


 

 「なあ、つぐみ・・・アルキメデスの原理って、知ってるか。」

(意味:ネタバレありますがいいですか?)





ever17jacket.JPG








=== === === === ===
 であ、感想へ。

◆騙され続けるプレイヤーたち。
 (レビューの方でも書きましたが、)ジグソーパズルのように嵌っていくカケラがある一方で、いつまで経っても出てこない一番大事なピースにはかなり焦らされました。

具体的には「17年後の世界」「浸水事故は陰謀」「沙羅はつぐみの娘」あたりはプレイしてて容易にわかる、つまりは嵌っていくカケラ。これが掴めただけで、ちょっと謎が解けた嬉しさに浸ったりもしたもので・・・

ですが、どう頭をひねっても「なんの為に17年後の世界は存在するのか?」という点が見えてこず、最後まで物語の全容がつかめませんでした。

「第三視点を騙すため。」ですか。。。
見事、プレイヤーを騙せましたね(^^;


◆『Ever17』ここがスゴイ。
 ひつじが最後まで騙されていたのは「少年」が何者なのか、ということ。
2017年の少年と2034年の倉成武がcv保志総一朗だったので、同一人物(桑古木涼権)だという予想はついていたのですが、、、そうすると、2017年の倉成武はどこに行ったのか、2034年の少年(ホクト)は誰なのか、ということに説明がつけられず・・・頭を抱えさせられました(笑゛

このゲームのシナリオ面でのスゴイところは、この点ではないでしょうか。
この点、つまり「全ての伏線と謎につじつまのあう答えを与えたこと。」
いくつか、作中で完全に明かされなかった謎はあります(「生体反応:7」や「ヤミオニのもう一人」)が、それらも全貌を知れば解釈をつけられる謎にすぎず、むしろ製作者が意図的に残したものだと思います。プレイヤーに委ねる、という形で。


◆リプレイ推奨
 一度EDを見たあとに、再度プレイされることを激しく推奨です。
全てを知ってから、もう一度プレイすると1回目に見落としていた伏線が浮き上がってみえるようになります。それこそ、赤外線が見えるようになったみたいにww

 
◆ココに痺れた。
 ココ編にて、ココが子守唄を知っていることを追求する少年(ホクト)に、逆に問い返したココ。
このシーンを発端に、『Ever17』の全容が見えてくるんですよね。いやー、スゲーw

 ココ編にて、2017年に優春らが救出された後のIBFの映像・・・それは、、、ココ。
予想はしていましたが、あのCGの使い方はカッコよかったです。

 ですが、なんといってもNo.1のシーンはやはり、
「アルキメデスの原理って知ってるか?」
 でしょう。
 「倉成武」として当然すぎる行動であることに納得しながらも、その信念の逞しさには痺れました。


◆一番好きなのは?
 悩みます・・・(^^;
優秋<ココ<優春≦沙羅≦空<つぐみ<チャミ
 ですかねw
優秋は不遇のキャラすぎます。どうしてもあのポジションは優春と比べて劣ってしまいますからね・・・
ココは声がどうしても・・・あと、初めに「米っちょ」とか言い出した時は、正直ヤバイ子だと思いました;
優春は実はルートがないし沙羅はヒロインなのに恋しないし空は人間じゃないし・・・この3人はみんなちょっとおかしいですね(笑゛
つぐみとチャミは鉄壁。つぐみをデレさせた武は本当にかっこいいと思います(マテ


◆『Ever17』ここがスゴイ2。
 システム面。
 プレイヤーに主人公を2択させたのには、「2つの世界をプレイさせる」と同時に「2つの世界の登場人物の違いを隠す」という意味があったのですね。
 主人公の顔と声をプレイヤーは感知できない。
 ノベルゲームの特徴を最大限卑怯に活かした、類稀なシステム。
 ココ編で鏡に映ったホクトを見たときは、「・・・マジ?誰コイツ・・・」でしたよ(^^;
 この、「倉成⇔少年⇔桑古木」の関係性が『Ever17』での最も重要な鍵だったのではないでしょうか。
 また、ゲーム外では嘘説明書のヒドいことwww
「7人が閉じ込められた。」とか「優美清春香菜は『少年編』で攻略可能。」とか;
 あと、『Never7』経験者に対しては、よりキツイ仕打ちでしたね。
キュレイウイルスなんて聞いたら、どうしてもキュレイシンドロームとの関係性を疑ってしまいます。


◆『Never7』と『Ever17』
 『Never7』では、「キュレイシンドローム」という最強の力技でもってねじ伏せられたような印象がありました。
 一方、『Ever17』にも「ブリックヴィンケル」という切り札が存在しますが、あくまで切り札に過ぎず、実際に謎解きの根幹を為したのは「17年後、再び閉じ込められた理由」でした。すべての「何故?」がここに帰結しうるため、『Never7』程の強引さに戸惑うことなく、(あたかも)理路整然と並べ立てられたように全ての答えをすんなりと受け入れることができました。
 シナリオ全体にこれだけの整合性を持たせるのって、一体どれくらいの時間を要したのでしょうか・・・苦労が忍ばれますww


◆『Ever17』
 "ever"はこの場合、「永遠の」という訳が一番適当なのでしょうか。キュレイウイルスに感染したつぐみを体現しているのなら、「永遠の17歳」でいいでしょうが・・・
 むしろ"ever"が本来"at any time"の意味を持っていることから、「常に、いつでも」とする方がゲームに即している気もします。
 「常に2017年。」
2034年の浸水事故を2017年と勘違いしたBWのことを指したタイトルではないのかと・・・


◆最後に少し。
 最近、この『Ever17』を凌ぐシナリオを持つゲームとして、Xboxの『STEINS;GATE』が噂になっています。
 いつかやろうと思って、ネタバレ回避しまくって生きてるひつじなのですが・・・Xboxがないんですよね、そもそも;
 さすがにADVゲームのために新機買うのは勿体無いし・・・


◆『Ever17 〜the out of infinity〜』レビュー(ネタバレなし)へ。

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