『BALDR SKY』

 『BALDR SKY』のレビューです。
ネタバレなく書くのが難しい。。。

 


『BALDR SKY』
製作は‘戯画
本作は『BALDR SKY Dive1 "LostMemory"』(2009年3月27日発売)と『BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"』(同年11月27日)の2本からなっています。

あらすじ?

 目覚めると、俺は白い海に漂っていた
 柔らかなシーツの感触

 白い布地が陽光に照らされていて、
 眩しさに開きかけた薄目を閉じる

 おそらくはいつもと同じ、平和な一日の始まり
 おそらく今日もいい天気

 窓から差し込む光が、
 まぶたを閉じても、なお眩しい

 だけど、ベッドから抜け出すにはまだ早い

 ―だって、聞きなれた呼び声が、
 まだ、俺の耳には届いていないから

 まどろみから目覚めた時、門倉甲は戦場に立っていた。現実はこれまでの日常を、遠く離れた残酷だった。
 ・・・記憶が曖昧だ。思い出せない。
  何かを探していた。何?
    誰かがそこにいた。誰?
     アイツは今、何処に。アイツ?
 −すべては、記憶の中に。ESの海に。

 現実と見紛うほどに高度に形成された仮想世界と環境汚染が進み荒廃した現実世界、2つの世界を舞台に繰り広げられる、SFアクションADV。
 戯画を代表する「BALDRシリーズ」の最新作。

 
先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ◎23点 壮大、かつ劇的
 イラスト(/25) ◎20点 やや不安定
 システム(/15) ◎14点  重さが気になる
 その他(/各7) 長さ6 エロ3 燃え7 笑い5 音楽7

 総合 85点


 ストーリー
 Dive1ではレイン、菜ノ葉、千夏の3人が、Dive2では亜希姉ェ、真、空の3人が攻略可能。
 部分的な記憶喪失状態で始まった主人公は記憶を取り戻そうと足掻く過程で、それぞれのルートで事件(陰謀)に関わっていくこととなります。周回を重ね、ルートをこなしていくに従って、物語の全貌が明らかになっていく・・・ような気になります(笑゛ 実際のところは、全てのアンサーシナリオである空√を攻略しないと全くですが(^^;
 世界観を掴むレイン√、キーワードを得る菜ノ葉√、千夏√。(Dive1はここで終了なので、とてつもない「ポチ、待て!」気分を味わうことになります;)
 登場人物たちの思惑が見えてくる亜希√、再度謎をばら撒きつつも一つのEDの形を示す真√、そして全ての伏線を回収する空√。
 舞台こそ、清城(すずしろ)市と仮想世界程度で広がりは少ないですが、一つの時間軸を様々な視点から描ききったシナリオは壮大といって差し支えないと思います。
 また、アンサーシナリオである空編が、焦らしに焦らされたプレイヤーの過重な期待に応え切れなかった感は否めませんが、それでも広げた風呂敷はきちんと畳んでいますし、一般的なエロゲのシナリオLvで考えれば十分、◎に足るものだったでしょう。
 (本当にこのゲームはネタバレせずに感想書くのが難しいですね;)
 記憶を失っていても主人公はやっぱり主人公らしいキャラで、燃えます。燃え燃えです。
しかも、仲間たちがまたいい味だしまくってんですよ、これ!
 仲間のアツさ、登場人物の味わいといった点が、大きく『BALDR FORCE』を引き離していると思います。
 惜しむらくは、敵役のジルベルトがヘタレすぎたこと。『BALDR FORCE』のゲンハ並みの憎憎しさにしなかったのは、シナリオがややこしくなるのを防ぐためでしょうか?ちょっと理解しかねますが。
 『BALDR FORCE』同様、電脳世界を色濃く描いた(とゆーかそれがメイン;)のストーリーですが、作中での解説も丁寧で比較的万人受けする話だったように思います。
 ま、とりあえずやり給え。
そしてノインツェーンに一度殺されてしまえwww


 イラスト
 原画は『BALDR FORCE』と同じ菊池政治。ただし、かなりバージョンアップしてます。
人物については、イベントによってやや荒れが見られ特にDive2に入ってからはロリ色が強くなってくる傾向がありました。一方で、シュミクラムを描いた機体カットは非常に素晴らしく、むしろこちらの方が『BALDR FORCE』から大幅LVアップかも。
 枚数は差分抜きで200オーバーという事で、ゲーム2本分にしては並み。ただ、実際にプレイしてた実感としては、「このシーンにはCG欲しかったな」ということがルートにつき1シーンずつぐらいあったように思います。
 しかしまぁ、全体的にハイクオリティ。
 印象深い1枚を挙げろ、といわれたら、アレですかね。レインGoodEDの1カットとか。

 システム
 基本的なシステムは『BALDR FORCE』よろしく。ACTパートとADVパートの例のヤツです。
ただ、『BALDR FORCE』と比べると、読み込みに時間がかかるようになったな〜と強く感じました。
ローディングや、ACTパートへの移行、また戦闘画面が敵機で満たされた時などは処理に時間がかかりました。まぁ、たぶん最近のPC使ってる人には関係ない問題だとは思いますが(^^;
 敵を倒すことで得られる「フォース」を集めて、武器の開発をしたり様々なオプション機能を解放したりできます。ゲーム開始時以外、フォースの残量に困るということは、あまりないですが、逆に「慢性的フォース不足な設定だったら面白いか?」聴かれればNO!なので、これについてはこれで良かったのかと;
 で、そのフォースを用いて使用可能になるプラグインの数々の凄まじいこと・・・
兵器一覧は当然のこと、兵器ごとの使用回数や使用場所(地上or空中)、ヒット数やダメージなど。他に登場人物の相関やゲーム内システムボイス、ちびきゃらマスコットなどなど。。。あ、ロリコン認定証なんてのもあったっけwww
 とにかく、充実を超えた超充実度。ここまで細かい芸は、コンシューマでも中々類を見ないと思います。ホント、よくやってると思います;
 相変わらず、一度没入したプレイヤーを簡単には離脱させない作りこみでした。


 その他
 長さ
 プレイ時間は合計で140時間・・・
兵器情報、敵情報の全解放、Dive1のサバイバル100面をやってたらそんぐらいかかりました(笑゛
 普通に、シナリオ踏破だけを目的にしたら70時間ぐらいで終わるんじゃないでしょうか。(それでも長いか。)
ですが、プレイしていて長いことがほとんど苦痛にならない不思議。(全くとは言わない。)
とゆーか、むしろ時間がトビますwww
 家帰ってきて、『BALDR SKY』やりだして、気がついたら朝だった。ざらにありますwww
ドラクエのCMじゃないですが、このゲームをやる時は、本気で計画組んでかからんとリアル生活が瓦解します。。。

 エロ
 おまけ的なものになりさがった気がします。
『BALDR FORCE』よりも明確に回数、種類が減りました。
 正直、この点においてのみは他のエロゲ平均を下回ってるんじゃないかと思います。
 ただ、猫耳シゼルが可愛すぎたので2点は回避して3点。

 燃え
 火傷注意。
非常に高熱になる恐れがあります。
キャッチコピーの、「−すべてを、思い出せ」を見るだけで体温が上がるようになったらオシマイです。
 主人公もアツいやつなら、今回は仲間もアツい。特に最後の空編なんかは・・・ああああああ

 笑い
 主人公が過去のことを思い出す「記憶遡行」。この間、場面は学園生時代になります。
ここでのほのぼのとしたやりとり、空を中心としたドタバタがとても楽しげに描かれています。
 現代でも、終始陰鬱な雰囲気ではなく、ところどころに効果的に笑いが挿入されていました。
この辺り、ゲームに飽きさせない、うまい構成でしたね。

 音楽
 最高!!
稀に見るクオリティ。
 瞬間最大風速こそ「Face of Fact」(『BALDR FORCE』)に劣るものの、BGMを筆頭に音関連は絶品。
 音楽に7点しか裂いてあげられないことが申し訳なくてならない。
ボーカル曲、BGM、効果音、キャラボイスの全てに惜しみない賞賛を送ります。


 総 評
 2009年を代表するゲーム。
「ハイクオリティ」という言葉が実に相応しい、全くもってすばらしい完成度。
消費者を満足させることに、ここまで成功している製品というのは実に稀有なことでしょう。(ただし、エロについては不満を残す。)
 クリア後もプレイし続ける楽しみがあり、また、それをしたいと思わせるゲーム。楽曲も、ことあるたびに思い出されるでしょうし、印象深いキャラクターたちも忘れがたいです。
 誰かが、「もう少しこの世界に浸っていたい。」と思わせる作品が名作たる定義、と言っていました。
文句なし。
 オススメ名作です!!


◆ 『BALDR SKY』感想(ネタバレあり)はこちら

=== === === === ===
(2010/3/4 0:17 更新)

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