『タユタマ -Kiss on my Deity- 』

  なんと2ヶ月ぶりのレビューとなってしまいました。
前回は3月末の『つよきす』。

 この2ヶ月なにしてたんだろ・・・
そこまで忙しくはなかった気がしなくもないって噂なんですが・・・;


 『タユタマ -Kiss on my Deity- 』
製作は‘Lump of Sugar
2008年7月発売

あらすじ
 泉戸裕理は八衢(やちまた)神社の一人息子。
 母を早くに亡くしたものの、仲の良い幼馴染と面倒見のいい義妹、適当な親父たちのおかげでそれなりに充実した日々を送っていた。
 ある春の日。裕理ら幼馴染の面々は、学院の敷地内で発見されたという遺跡に近づく機会を得る。
そして、なんやかんやしてそうこうしてる内に、遺跡に盛大にバイクを突っ込ませて威勢良くぶち壊してしまった。
 と、中から飛び出してきたのは、見たこともない半透明な不思議な生き物たち。そして、最後には耳と尻尾の生えた小さな女の子が。
 その子日わく、数多飛び出したのは「太転衣(たゆたい)」という封じていた物の怪たち、自分はその太転衣たちを束ねていたリーダー格の化身、そして大昔に太転衣たちを封じたのは裕理の祖先・八衢影玄だという。
 突拍子もない話でも、現に目の前には太転衣がふよふよと浮かんでいたりするので信じざるをえない一同。そして、やっと落ち着いてきたかという頃に、その子が言いよった言葉がまた波乱を呼ぶのだった。
「人間と太転依が共存できる新しい世の中を“私たち夫婦で”切り開きましょう。」
 ・・・共存??夫婦??どーゆーことだ??
 八衢の血統をひく泉戸裕理は、かくして太転衣絡みのドタバタに巻き込まれていく。

 2008年度美少女ゲームアワード「キャラクターデザイン賞」受賞。今年4月からはアニメが放映され、5月29日には続編が発売される「恋する乙女の神通力ADV」。
 キャッチコピーは「あなたと ひとつになるために 生まれてきました」。


先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ◎20点  ゆみながTrueED
 イラスト(/25) ◎21点 描きこまれた背景は賞賛 
 システム(/15) ○12点  録画システム搭載
 その他(/各7) 長さ4 エロ3 萌え6 笑い3 音楽6

 総合 75点


 ストーリー
 ヒロイン4人で1人1ED。
「プロローグ→太転衣三強との戦い→人間関係の問題→ED」という構成になっていて、三強との戦いのところがルート毎で戦う順番が違います。ただし、戦い方や決着にほぼ変化はなく、同じ内容を4度読まされることになります。これがかなりダルいです。
 メインヒロインは当然、ましろ
かなりいいと思います。人と太転衣の物語として、綺麗にまとまっていて、且つ最後は泣けたりアツかったり。しかし、あのEDは・・・どうなんだろう。
 オレはましろと共に生きる!的なことを言ってEDになって、EDスタッフロール終わったら急に人間の時代が終わるぐらい時間が経過してたけど、あれって本当にハッピーEDなんだろうか・・・ちょっと考えさせられます。
 幼馴染のアメリは、ましろルートのアンチテーゼ。
人と太転衣の別のあり方を描いたEDとなっています。ましろルートがありきではあるものの、悪くないED。特に、アメリの言葉「あんたらと出逢ったことは、無駄じゃなかったんだよ、って」にはぐっときました。
 義妹のゆみな
間違いなくTrueEDです;
シナリオ自体は、イチバン面白みのないシナリオですが、EDが神すぎ。感動・・・というか心が温まります。ゆみなの性格がよく生かされたEDです。
正味、このED見るだけでこのゲームやった価値ありました。
 女子学部総代・美冬ルートはやや異色。
4ヒロインの中で最もましろから遠いシナリオでありながら、決して太転衣のことを投げた話になっていないのが上手い。また、EDの主人公は完全に空気扱いで美冬がひたすらアツいのですが、それも決して不快に感じないのは、これまでの主人公の努力の賜物だろうか。美冬にこの台詞を言わしめた主人公に拍手。

 全体を通して、「人と太転衣の共存」そのものがテーマなのではなく「人と太転衣の共存を目指す中で見えた人と人の交わり」というものを浮き彫りにしているのがわかります。そのテーマに対する答えのいくつかはしっかりと提示され、描かれているので良いのですが、もう少し寄り道話も欲しかったなー、というのが素直な感想。
 始めにも書いたとおり、プロローグから戦ってED、しかないので、もっと遊びがあってもよかったのでは、と思います。たとえば、みんなで合宿とか。その辺は、近日発売の続編に期待!でしょうか。


 イラスト
 非常に綺麗。キャラデザ賞は伊達じゃありませんが、背景の描きこみやカットインの枚数、アイキャッチの凝り様も素晴らしいです。
 立ち絵の服装変化が乏しい点と、Hシーンでたまに理解できない体位が描かれていた点が減点ですが、それでも十分に鑑賞に足る画でした。


 システム
 設定やコントロールに関してはかなり細かく、親切に為されているので、花丸なんですが、いかんせん重い。豊富かつコミカルなカットインや場を盛り上げるエフェクトが挿入されるたびに、1,2秒とまってしまうのが惜しかったです。せっかくテンポよく進んできたのに、盛り上げるためのエフェクトで逆にテンションが下がってしまいました。
 また、シーンスキップがついているのですがルート違いで一言二言違うだけでそれが適用されないことが多く、かなり面倒くさい。同じ文章を何度も繰り返すことになります。それならもういっそ共通のルートにしてほしかったです。
 シーン録画やバックログジャンプは、おもしろいシステムでした。


 その他
 長さ
 18時間くらい。
シーンスキップがあるわりには時間がかかったのは、やはり繰り返し文章のせい。
 18時間という時間と天秤にかけるには、やや物足りない内容だったように思います。
 
 エロ
 ぼちぼちでんなー。
半脱ぎにしたり、いろんな体位にしたりと頑張りますが、あんましあんましです。
 基本的にHシーンの絵は得意じゃないのかと(^^;

 萌え
 萌えはガチ。ガチ萌え。
獣耳とか尻尾とかじゃなくて、ましろとかゆみなとか美冬とかの人物に萌え。
そしてなにより鵺(ぬえ)に萌え。鵺をもっと出してほしかったです。


鵺萌え。


 笑い
 いまいち。
おもしろくなくはないですし、滑ってるわけでもありませんが、爆笑を期待するのもよくないかと。
 何気にテンパった時のゆみながイチバンおもしろかったりするw

 音楽
 ボーカル曲が超贅沢。
OPEDとは別に、各ヒロインが1曲ずつボーカル曲を持っているのですが、これが作中に挿入歌として使われています。しかも曲としてもBGMとしてもかなりハイクオリティ。
あと楽曲で注目してもらいたいのが曲名。OPの『瞬間スプライン』は今なら「おお!」って思いますし、BGMの『連理の枝』など渋いタイトルもあります。
 また、cv陣もベテラン( ex.伊●静、若本●夫、水橋か●り etc.)を多く配しており、かなり安心かつ楽しんで聞けます。。。つかアドリブが多くてむしろ困るww


 総 評
 何気にやっといて損はないと思うゲーム。
テーマ性のある物語、それぞれにロールを担ったED、丁寧かつ綺麗に描かれたCG、松田理沙さんの「いやいやいやいや。」「ばっさりと。」など、楽しめる要素は多いです(最後のは松田さんファン限定;)
 アニメ化、続編製作、CS移植が行われたのも納得のいく作品でした。
良作だと思います。

 ・・・でもなぜだろう、あまりオススメする気にならんのですよ。。。笑いが低かったからでしょうか・・・むー。
「やってもいいとは思うよ。」ってゆーニュアンスなんですが笑゛

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