『Like a Butler』

  このブログ始まって以来の最速レビュー登場。
発売から3日以内という生まれたてホヤホヤ。

 『Like a Butler』
製作は‘AXL
2009年2月発売。

あらすじ

 私立御星向学院学園。別名、高額院。
入学金1億円、年間授業料3千万円、加えてこれに同額の寄付金が必要という、庶民の感覚からは途方もなくズレまくった学校が、存在した。
 超セレブばかりが通うこの学校に、まさかのまさかで一般庶民がタダで入学し、授業を受けられるチャンスが回ってきた。誰のなんの気まぐれか、全国の希望者から一人だけ選び、通わせてくれるというのだ。
 そして、その栄光を掴んだのは・・・
ごくごく有りれた家庭に育ち、節約と人の良さだけが取り柄の女の子・弓野奏(ゆみのかなで)だった。
 自分の幸運の無駄遣いに驚きながらも、幼馴染の鳴海和樹(なるみかずき)と一緒に入学案内に目を通し、奏は更に驚く。
「入学までに用意するもの。
 制服、鞄、楽器、執事あるいはメイド。」
 ・・・一般庶民の保有戦力に執事やらメイドやらが含まれているはずもなく、困り果てる奏が取った方法は、
「和樹ちゃん、一生のお願いっ、わたしの執事さんになって!」
幼馴染の1216回目の「一生のお願い」を、(悩んだ末)聞き入れた和樹は、奏の執事としてセレブたちの世界に放り込まれることになるのだが・・・
 庶民の感覚とはかけ離れた超セレブリティワールド(に迷い込んだ庶民周辺)で繰り広げられるドタバタ物語。

 『恋する乙女と守護の楯』を描いた長谷川藍シナリオのAXL第5弾。


先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ○12点 物語の焦点はドコ?
 イラスト(/25) ○18点  瀬之本ですから。
 システム(/15) △9点  前作を踏襲
 その他(/各7) 長さ2 エロ2 萌え2 笑い7 音楽6

 総合 58点


 ストーリー
 ヒロインは4人(+1人)。

弓野奏(ゆみのかなで)
 主人公の幼馴染で、庶民なのに高額院に通えるようになったシンデレラガール。
 主人公に絶大の信頼を置いており、終始いちゃラブが続く。
 パッケージの立ち位置的にメインヒロインなのは間違いないのだが、薄っぺらな個別シナリオとお人好しな性格のせいで、むしろ他のルートに入ってる時の方が輝いているという、ナイスサポーター。




御星更紗(みほしさらさ)
 御星学院(高額院)理事長の血縁であり、御星家時期当主のクイーン・オブ・クイーン。
 他者を信用せず、馴れ合おうとしない。何かと絡んでくる主人公の無礼っぷりに日々キレてる。
 『恋楯』雪乃の我が儘っぷり、女王っぷりを3倍速で加速させた感じ。ツンデレ8:2〜9:1ぐらい(?)。
 √は予想通りの展開と結末。安心設計。




セーラ・アップルトン
 世界のホテル王を父に持つ、アップルトン家令嬢。数ヶ国語を話せるが、基本認識はバカでおk。(ぉい
 セーラの存在意義は巨乳成分を調整することと、彼女の執事、ダリル・マッケンジーを登場させること。このゲーム、ダリルが居なかったら面白さは2割減でした(びみょ・・
 あと、SD絵で一番映えるのも彼女。
 √は、霧子さん(後述。)のためにある。



秋津原瑞穂(あきつはらみずほ)
 剣術の名門・浦安家に使えるメイド。。。なのだが、主人である六右衛門に対する暴言に容赦がない。
 見てわかるが、「金髪・ツイテ・成長過程」と瀬之本が好きそうな装備を満載した原子力空母。立ち絵、CGともに瀬之本のやる気がズバ抜けて感じられるキャラw
 √も一番いい。というか、唯一感動できる。




笠置霧子(かさぎきりこ)
 保健体育教師兼、学校派遣のメイド長。ヒロインというかオマケ。
庶民の苦労をわかる数少ない存在で、主人公と奏のことを案じて部屋をよく訪ねてくる。。。決して飯をたかりに来ているのではないらしい。
 口調が軍人っぽく、銃火器をよく振り回しては警察にご同行を願われているが、その正体は、、、セーラルートで明らかになる。おそらくこのゲーム最大の見せ場。(←過去AXL作品プレイ必須。)
 √は、、、オマケです。
 

 霧子先生以外の全員にBAD,NORMAL,HAPPYの3エンドがあります。(霧子先生はHAPPYのみ。)
 ヒロイン説明にも書きましたが、瑞穂の愛され方が尋常じゃないです(笑)
絵も話も抜きん出ているのが瑞穂。心なし、個別量も多かった気が・・・;
 更紗は、「まー、そーなるだろーね。」ってゆー方向に進み、妥当な収束を見せてくれます。別に誉めも貶しもしません。そーゆーキャラは不可欠です。
 セーラは、なんかバタバタしてる間に話が終わってしまいました。完ッ全に勢いに取り残されてしまいました。
 霧子先生は、共通√での面白すぎさ、セーラ√でのサプライズなどからかなり期待して√に入ったのですが、見事に裏切られました。
 ・・・ああ、なんかこんなこと前にもあったなぁ・・・あ、『暁の護衛』のツキだwww

 そうですね。全体的に見ても、『暁の護衛』な雰囲気はありますね。・・・日本語は正しく使おう。『暁の護衛』に近い失敗感がありますね。なんかドタバタしてる間に終わってる、みたいな。
 『Like a Butler』という物語の主旨がなんなのか、メインとなる話題はなんなのかがはっきりしていませんでした。
 おそらく、最大の原因はメインヒロイン・奏シナリオが薄っぺらだったことでしょう。まさかの個別2時間でしたからね(汗 びっくりです。

 『恋楯』に引き続き、「お嬢様」ライフを描いた今作でしたが、シナリオ面ではどう足掻いても『恋楯』に劣るものになってしまいました。残念。


 イラスト
 毎度ありがとうございます。せのぴー原画です。
今回は荒れ気味。
 立ち絵の表情が崩れていたり、CGでも「ん?」と思うものがあったりします。また、テキストと絵のズレも以前より目立っていました。そーいえば、今作はCG枚数自体も少ないですし、立ち絵の衣装も少ないです。かなりテンパってたのでしょうねww
 一方で、新たなせのぴーを発見できたりもします。
イベントCGの中に何枚か、独特な構図で描かれたものが目を引きます。カメラのレンズを通したような焦点の合わし方、被写体のポジショニング、画面の傾け具合などが中々に挑戦的です。
 まだまだ、模索中といった様子ですが、今後どのように進化していくのか楽しみです。


 システム
 前作『PrincessFrontier』から特に変化なし。やっぱり、ちょっと扱いヌクい。
起動時、毎回強制的にウィンドウサイズに変更されてしまうのは、僕だけなんでしょうか?非常にウザかったのですが・・・;
 選択肢についてですが、イイこととワルイことと一点ずつ。
まずイイこと・・・先の展開を読みにくい選択肢が増えた。
 「どれを選んだら、誰の好感度が上がる・誰のイベントが起こる」というのが、見えにくい選択肢がいくつか含まれていて、初回プレイ時は結構楽しませてもらいました。
で、ワルイこと・・・√確定選択肢が『恋楯』まんま。
 「好感度蓄積→肝試し→ペアくじ引き→誰を選ぶか」・・・完ッ璧に同じ;
むしろ清清しいぐらいに、同じ。いや、実際には清清しくないけど。
 「肝試し」ってイベントまで同じなのには、もう呆れるしか・・・


 その他
 長さ
 15時間半。
今までにも増して、個別の短さが際立ちました。さすがにやり過ぎ。
共通が6時間ぐらいあったのに対して、個別はEDだけで構成されているような短さ。
 共通がゲームのメインに来てしまっています。

 エロ
 前作(『プリフロ』)よりレベルダウン。
四者一様のHシーンでした。
 また、今回は「慣れない感じ→濃厚な感じ」という段階的Hではなく、結構初回からトバシていく感じだったのですが、、、変でしたね、正直。違和感ありまくりでした。
 そーゆーのをしたいのであれば、霧子先生を『キミの声が聞こえる』の空子さんみたいな扱い(人妻)にすれば良かったのでは?と、ひつじは懇切丁寧に進言してみるのです。

 萌え
 残念ながら破壊力は低い。
作中で主人公が、「ヤバイくらいにかわいい」と自分の彼女を表現することがままあるのですが、正味そこまで感じなかったですw
 あるとしたら、デレた時の更紗とか瑞穂とか?

 笑い
 相変わらず爆笑。
瑞穂と六右衛門の掛け合いや、ダリルの暴走、主人公たちの庶民すぎる生活が本当に笑けます。
 フッツーに声だして、笑ってました。
一番のオススメは、「笠置霧子先生のお悩み相談室」ですかね。何回か繰り返して見ましたw

 音楽
 OP、EDが非常に良いです。とりわけ、ED。
4人のヒロインに、それぞれ霜月はるか、片霧烈火、Rita、iyunaさんらが担当していますが、どれもいいです。EDについては、今までのAXLん中で最高ですね。
 BGMも悪くはないんですが、なんかちょっと『恋楯』に似てる気がして・・・;
 cvはやはり六右衛門cv空乃太陽さん。あんた天才だわ。そして、霧子先生cv石川こよみさん。この二人がこのゲームの面白いところの5割占めてます。
 ところで、「石川こよみ」って誰なんスかね?新人ではないと思うのですが。。。
(09/04/03追記)
 石川こよみ=たかは●智秋ですか。
ってことは、この人めちゃくちゃ源氏名多いですねww

 総 評
 地雷でないが、「AXLだから。」って飛びつくとよくないゲーム。
・・・はい、自分のことです。
 『暁の護衛』を引き合いに出しましたが、このまま方向を修正しなかったらAXLは「笑い」と「瀬之本」だけのメーカーになってしまいます。毎年1作ずつ出してくれるのはうれしいのですが、質の低下は忌避してもらいたいです。
 『プリフロ』みたいな秀作をやった後だけに、ちょっとショボンな気持ちが大きいですが、今度こそは熱くて笑えて泣ける物語を期待しています。



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