『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』

 学祭終わって一休み一休み・・・とか思ってたら、今月末にソフトボール大会があるそうです。研究室で出場だそうです。
 学祭のダンスもそうですけど、あんまヲタクを動かさないで下さい。腱キレます。
危険!動かすな。
って張り紙しときましょうか、背中に。。。いや、ホントに;


『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』
製作は‘Lass
2008年4月発売。

あらすじ

ーその日、街は赤く染まり、黒い月が地に迫った。

 6人の少年少女たちは、突如異様な世界に投げ込まれた。
悪意を凝り固めたような異形の「何か」から、死を免れるために戦い、逃げる。
陰陽術、守護天使、不死再生、パイロキネシス。
別々の運命を歩んでいた彼らのうち、駆とゆかを除く4人が異能者であったことは、偶然にしろ必然にしろ自身たちの命を永らえさせた。
そして再び、突如として世界は元の姿に戻る。
 全くの不可解。
彼ら以外に人間は誰もいない、誰も知らない世界。
 「赤い夜」。
誰かがその異常な世界をそう呼んだ。
何故、「赤い夜」は起こるのか。
何故、この6人だけが「赤い夜」に存在するのか。
何故、異形の「何か」は6人の命を狙うのか。
何一つわからないまま、「赤い夜」は繰り返され、更なる謎と脅威が増えていく。
繰り返される、王の夢、少女の夢。
圧倒的な力で襲い来る6人の黒騎士たち。
彼らに囲まれ、水晶に封印された異国の女。
そして、駆に目覚める異能・劫(アイオン)の眼。
「赤い夜」を生き抜き、終わらすために6人は結束し誓い合う。
 「友と、明日のために。」

 (前作『3days-満ちてゆく刻の彼方で-』のれびゅは、こちら。)

 先に、簡単に評価だけ。

 ストーリー(/25) ○15点
 イラスト(/25) ○15点
 システム(/15) ○8点
 その他(/各7) 長さ3 エロ2 燃え4 笑い3 音楽3

 総合 53点


 ストーリー
 純粋に評価されるべき所は、Lass前作の『3days』の世界観を色濃く引き継ぎながらも、その二番煎じに陥らなかった点。
3days同様、「古き禍根が時を超え、輪廻転生を経た主人公らに降りかかる。」とゆー流れですが、11eyesはその3daysさえも包括する時間的視野をもって描かれています。具体的に言えば、3daysは主に第2次世界大戦から時を越えて現在に至ります。一方、本作は中世に端を発しその200年後、さらに3daysの物語とリンクする2次大戦中、そして20世紀末〜現在と幅広くクロスしています。特に、2次大戦中の話では3daysの登場人物や団体、ぶっちゃけてしまえばヴァルターとかトゥーレ協会、アーネンエルベがニアミスしてて、結構テンションあがります↑↑
 さらに、「翠玉碑の欠片」「草壁家」が物語の大きな柱となっていることは3daysと全く同じでありながらも、新たに「禁書目録聖省(インデックス)」や「バビロンの魔女」などの要素を追投し、日本国内だけの視野を欧州・中東にまで向けたことが物語にも広がりを持たせることとなっています。 
 また、謎の明かし方もかなり上手くなっています→システム参照
 6つの欠片とプラス1、7つの大罪とマイナス1、草壁操と草壁美鈴、インデックスと魔女などなど散りばめられた謎は食指を誘うものであり、かつその答えも秀逸な形を用意してくれています。
 要するに、物語を形作る要素は特級品。
 そして、これを練り上げる腕がLassのライターには無かった・・・というオチです。

 プレイして30分経たずの速攻で感じたのが、「ブツ切り感」。
クロスビジョン搭載のため、視点変更時の話の飛びは仕方ないとして、つながっているべき所に時間の流れが感じとりにくい。つまり、同じ日の朝、昼、晩が、独立した世界のように書かれていて、何かプレイしていて物語から疎外されているようにも感じました。
 そして、さらにプレイを進めてわかったのが、場面の接続どうこう以前に、このライター陣は
「文章書くのが下手。」
という事実。
 熱いはずの場面が、切ないはずの場面が、おもしろいはずの場面が、、、のんべんだらりと書かれています。
あえて「描く」とは言いません。そのレベルに達していません。これは。
 クロスビジョンで見る過去のシーンを、薄っぺらくしか書けなかったのは最大の失態でしょう。おかげで、最終戦のテンションがイマイチ盛り上がりませんでした。(まー、戦闘描写もアレでしたがw)
 もっと感情と語彙を豊かに情景描写を用いて描けていれば、11eyesはもっともっと熱い、切ないゲームにできたのになーと悔やまれます。

 最後に、シナリオに関して言えば、キャラ数の割りに融通が利かないことが特徴です。
誰のルートに入っても全く同じシナリオで、最終戦後のHシーンの相手が変わるだけのこと。個人的には激しくつまらないですが、各ヒロインごとに最終戦までのシナリオを書けば、膨大な量になった上矛盾も生じたでしょうから、これ以上は言及しないでおきます。

 どっかの料理人が「料理は素材で6割決まる。」と言ってました。と、ゆーわけで6割の15点です。


 イラスト
 ものすんごく動きます。
口パク、目パチは当然のこと。
目をこする仕草とか、手袋はめる仕草とか。
なんせ細かい動きをさりげなくやってくれます。
魔方陣とかぐるぐる回ってますw
「牡籥(かぎ)かけ闔(とざ)す総光(そうこう)の門−」ですよwwww
 そのへん、かなり凝って作ってますね。

 ただ、本末転倒とゆーか頭かくしてなんとやら。
イベントCGが少なかったり、背景をオーラ的な描写でごまかしたり、主人公の絵かっこ悪かったり・・・
う゛ーーーん。。。
 細かい趣向を凝らすのは僕も好きなんですが、やっぱそれはあくまでサポート物であって・・・ねぇ?(笑)

 加えて、根本的なキャラの性格と絵のミスマッチも気になりましたがダメ原画にはよくあることなのでスルーして、それ以上にどっかで見たことある人が登場しすぎです。つまりはパクリすれすれ。
その1 アリスマチックな美鈴先輩
その2 女帝な美鈴先輩
その3 P3な菊理先輩
その4 ジャンクなんかじゃないリーゼロッテ

まぁ、紙一重でアウトですよねww

 変なとこにこだわる前に、基本に忠実を守ってもらいたいです。


 システム
 クロスビジョンシステムについて。
ストーリーでも書いたとおり、時間を越えて物語が進行するため、キャラクターや場面の枠を脱しての展開が必須となる本作。
そこで活きるのが、このシステムです。



こんな感じで、主人公以外の視点で物語を見ることができます。
これによって、時空間を超えて徐々に物語の全容を明らかにすることが可能となり、プレイヤーに中だるみさせない作りを構成できています。
3daysのディフィニットチョイスほど画期的なシステムではないにしろ、物語性を高める上で一役買った、いいシステムだと思います。

 設定について。
大きな問題はありませんでしたが、キーボード左側(TabやShift)の設定が存在しないのが少し気に障りました。右手はマウス握ってるので、左手操作が出来るようには配慮してほしかったですね。
 また、初期設定ではややBGMが小さかったような気もします、確か。まぁ、修正できるので構いませんでしたが。
 ゲーム画面では、文字ウィンドウが無駄に広く邪魔でした。ウィンドウが画面の3分の1ほどを埋め尽くすくせに、長文になると立ち画消して全画面文に切り替わるので、なんのためにこんな広いウィンドウにしたのか、若干意味不明でした。

 誤字について
非常に多い。商業用ってレベルじゃねーぞ、ってぐらい目につきました。
前後の文脈から補完できる場合が殆どでしたが、最悪どう足掻いても接続不可能な誤りとかもありました。O刀乙

 選択肢について
ほとんどの選択肢が戦闘場面での生死を決する2択です。
そして、「これまでの選択肢では何を選んできたか。」ということに関係のない結果を導く選択肢になっています。つまり、答えが1つしかないタイプの選択肢ばかりです。まさにDead or Alive。しかも、8割がた下の選択肢が正解というお粗末。全然おもしろくなかったです・・・
ヒロイン選択は「誰が好き?」とゆー至って単純な選択肢で、ギャルゲーをやってる感はゼロでしたね。


 その他
 長さ

確か、22時間くらい。
ただしシナリオは1つなので、結構長く感じます。ってか実際長い。
各キャラのルート回収は30分/人程度で済みますし、なんかもの寂しい。
でもシナリオは長い。
なにこのアンバランス。。。

 エロ
・・・いらん。ホントいらん。
来年にCS版が発売されるそうですが、それで十分。ほんとオマケみたいなH。

・・・いや、まぁ全然エロくないわけじゃないんですけどね。

 燃え
「萌えだと0点なんじゃね?」ってことで燃焼系。
ただし、燃え上がるのにはかなり脳内補完が必要。燃える展開ではあるものの、文章とイラストが共にロークオリティなので、妄想の羽を羽ばたかせて自己発熱する必要があります・・・ ・・・ なんてめんどくさいゲームだ・・・
あとは、まぁ3daysプレーヤーなら、草壁遼一とか広原月子とかヴァルターとか聞くだけで勝手に燃えると思いますよ。自然発火的な感じで。

 笑い
3days広原月子の従妹・広原雪子が主な笑いの発信源。と、同時にパロネタ庫。
発売時、取りざたされてましたが、皆さんこの1枚の中にいくつネタがあるかわかるでしょうか??

クリックで拡大画像

ちなみに僕は16までしかわかんなかったッス(ToT)

しかし、雪子の使うネタは濃すぎて判らないものも多かったです。どこまでヘビヲタを狙ってるねん、てゆー。
また、クラスメイトの匡(ただし)のボケもややすべり気味で、ついていき辛い感がありました。変にコアな層の笑いを取りに行く必要もなかったのになー、と思います。

 音楽
相変わらずSEは凝ってます。
3daysで多くのPTSD患者を生み出した「鍵の切られる音」SE程の音はありませんでしたが、細かい音も表現できていて良かったと思います。
BGMも、場面にあった曲を作りだそうとよく手をかけたことが感じられました。

 ・・・ま、もう判ってるとは、思いますが、

 このゲームについては、

 誉めたあと、

 必ず、

 貶し(けなし)が入ります。

とりあえず、BGMがダメ。
「手をかけた」ことはわかるのですが、結果的に雰囲気を損なっています。変なアレンジを加えたせいで東方のアレンジ曲みたくなっちゃったヤツもあります; 
で、繰り返しの使用が目立つために「あー、またこのBGMか。」と思うこともしばしば。
BGMついでに言うと、彩音さんの『忘却の剣』が挿入されるシーンがあるのですが、、、イマイチあっていない。
挿入されることは前から知っていたので「え゛ーここでかよー。」というションボリ。
OPの方は良いですよ。かっこいいです。←『Lunatic Tears・・・』のこと。
そして、音でなにより不味ったのが、声。
今回、cv陣でキャラとマッチしてる声が少なすぎます。
最たるものは主人公・駆。
ひどい。聞きたくない。ひどい。。。
松田理沙サマもご出演なされてますが、明らかにミスマッチな配役・・・本当にお疲れ様でした。


 総 評
アンバランスゲー。
素材と文章力のアンバランス、演出の凝り具合と手の抜き具合のアンバランス、共通シナリオと個別シナリオのアンバランス、cv陣の配役アンバランス。
なんだか、とってもチグハグな感じがプレイ後に積載されます。両肩に。こぉ、どぉーーーんと。
3daysプレイした人なら手遊びにでもやっていいと思いますが、過度な期待はしないで下さい。くれぐれも。
はぁ・・・本当に素材はいいのに・・・

あ、そういえば、今まで1回も触れませんでしたが、メインヒロインは水奈瀬ゆかという「うゆ?」とよく鳴くヤンデレです。
とってもウザイです。たぶん作中で一番ムカツクキャラ。敵・脇含めて。うゆウザスww


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