『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』感想(ネタバレ容赦なし)

この記事はネタバレ感想です。
ネタバレなしのレビューはこちら。

ついでに、『恋楯(無印)』のネタバレも含んでおりますのでご注意ください。



 

『また女の園に潜入しているとはな。
流石――妙子様ですわね。』?


(意訳:ネタバレありますがよろしいですか?)


to OHP


 
感 想 

はい、とゆーわけでやって参りました、『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』ネタバレ容赦なしの感想です。

『恋楯』といえば、、、
8年前、まだ毛も生えそろっていなかった初心なひつじを、原画家・瀬之本久史のファンにし、AXL教に入信させ、青山ゆかり教育を受講させ、挙句の果てにはコミケやドリパにまで行くようになったきっかけを作った、非常に業の深い傑作ゲームです。

その続編ということで、世間の期待もさることながら、ひつじ自身「期待したら失望するとわかっていながらも、期待することを堪えきれないほどに、期待してしまっていた。」のが正直なところです。
ゲーム発売前からAXLラジオを聞いたのなんて、何作ぶりかわからない程です。

さて、そんな重すぎる期待を背負わされた『恋楯〜薔薇の聖母〜』だったわけですが……


<<以下、便宜上、8年前の恋楯を「無印」、今作を「恋楯2」と表記することとしておきます>>


◆成長する男の娘「山田妙子」。

今回、修史は再び山田妙子として、女子校潜入をするわけですが、今作で目立ったのは妙子の見事な淑女っぷり。


▲腹筋が割れないようにトレーニングをするエージェント、如月修二のシルエット。

「生徒会長になる」という明確な任務を与えられたこともあってか、免疫のないお嬢様たちをガシガシたらし込んでいきます。(お姉さま的な意味で)
その中で、ちょいちょい出てくるのがテレジアの話。
紅茶の入れ方もそうでしたが、一番感動したのは希望(のぞみ)にかけた言葉。

「あたしは呪われない。

そんなものには負けないわ。」


かつて雪乃に教えてもらった前を向く生き方を、今度は妙子が希望に教える。
テレジアでの学園生活は、「誰とも恋仲にならなかった」けれど、決して無為に過ごしたわけじゃなく、ちゃんと妙子の中で生きているんだなぁというのが、深く伝わってくる良いシーンでした。


◆そういや雪乃さん1枚絵ありましたね。
前作登場人物で唯一、イベントCG出演を果たした雪乃。
ソーニャ√ラストで、AXL的ご都合ウルトラCを決めてくれました笑゛
本編中に、やたらと「春日崎財閥すげーよ」的な文言が散りばめられていたので、どこかで現れるのではないだろうかと期待していましたが、案の定、雪乃らしい登場でしたね笑゛


▲ところで、前髪の触覚がすこし落ち着いたように見えるのは歳のせいでしょうか?



◆そして設子さまのお声が尊い。
雪乃とは異なり、声だけの出演でしたが、この人はこの人でいろいろと活躍してくれていましたね。
もう言うまでもなく、ひつじは設子さま大好きーなのですが、その立場から言わせて頂いても、

今回の起用方法は正解だった、と思います。

なぜ設子さまを登場させなかったのか、修史と設子さまの双楯シーンが見たかったとかいう声はあるでしょうし、実際ひつじも見たいです。

ですが、おそらく、どんな起用をしても、『恋楯2』のヒロインを完全に喰ってしまうでしょうし、プレイヤーの要望に応えきることは不可能でしょう。

「もっと見たいと思わせておくのが華」というものではないでしょうか。



◆さて、そろそろヒロインの話をしようじゃないか。

妙子、雪乃、設子さまと済んだところで、やっと本作のヒロインたちについて触れておこうと思います。



◆青山ゆかりキャラのギャップは伝統芸能。

くるぞ〜、くるぞ〜、青山ゆかりのデレが来るぞ〜、と分かっていてもニヤニヤが抑えられない、いやむしろ分かっているからこそニヤニヤしてしまうのが、すごいところ。
『プリンセスフロンティア』のレキ様を筆頭に、やはり青山ゆかり in AXLの真骨頂はこれにあると思うのです。

そういう意味で、今回の莉里は実に王道でした。


▲「このあと滅茶苦茶セッ〇スした。」という言葉を本気で使いたくなるシーン。

シナリオ面でも、もっとも綺麗にまとめた印象が強い莉里でした。
ひつじ的にはこの莉里ルートが1番好きでした。
最後の卒業式にヘリで迎えに来るシーンで、ソーニャが「派手な登場ですね」と呆れ気味に言うところとかも、ヒロイン同士の良好な関係が垣間見えてとても好きです。


◆メインヒロイン希望さん。

どセンターの人。
綺麗にまとめた莉里√に対して、こちらはすべての複線を回収するためのシナリオ。
グランドEDとは言わないけれど、まぁメインシナリオと言える。
だったら、シナリオロックかけとけよ、って話ですけどね;

『無印』でのことがあるので、こいつが絶対黒幕だと、かなり最後の方まで疑っていました;
まぁ、そういう意味ではAXLにまんまと騙された形ですか……

治癒能力みたいな、とんでも能力が出てきて一瞬ビビりましたが、「待て、待て。それぐらいあってもいいじゃないか。だってAXLなんだもん。」とすぐ持ち直せました。嫌な慣れ笑゛

とりあえず全員に見せ場が用意されていて、なかでも部長とエキドナのシーンは秀逸。
声優2人の演技力もあって、短いシーンながら見応えがありました。


▲間違いなく今作の見どころのひとつ、かっこいい部長、に惚れ直す。

こういうエッセンスも、少しあると良いですね。


◆真愛という存在。
真愛がアホの子で、物語の本筋から浮いているという感想は、ありきたりなので省きましょう。
特筆すべきは、真愛が名にし負うとおり「本当に愛されキャラ」だった点。

色々な意味で問題のあるキャラではありましたが、莉里と麻衣と希望、そして妙子を結びつける楔のような役割を果たしていた面は素晴らしかったです。この子がいなければ、彼女たちがあれだけまとまることはなかったでしょうし、勉強会やイベントで馬鹿なノリを楽しめることもなかったでしょうから。

それだけに、個別シナリオもっとどうにかしてやれよおい、って感じですが;


▲賑やかさの中心にはいつも真愛がいました。


◆ソーニャ、麻衣。
 メイドチーム兼潜入チーム。
 ソーニャはホント評価に悩むところ。
可愛いし、シナリオ的にもわりと重要な部分を描いてるんだけど、果たして本当に必要だったかな、という気持ちも少しあります。カルキノスの暗さについては、麻衣で十分すぎるほど描かれますし、学園の暗部については希望や莉里がいます。
ただ、戦闘シーンの迫力は「修史&ソーニャ vs カルキノス」が一番かっこよかったですし、挿入歌「shield nine」も上手く使われていたので、そのあたりは見どころでしたね。
 麻衣も麻衣で、これまた悩ましいキャラ。
あれだけ「いじわるさん」だの「隠れオタ」だのといった属性をひけらかしておきながら、最終的にはすっぴんジョブになんのかいっていう・・・・・・
ただ、エコーとしての存在感は抜群で、陰から修史のことをいじって遊ぶところなんかは大好きでした。
「無印」のBBAも、妙子の正体を知っていましたが、それとは少し違った楽しみ方が味わえましたね。


▲妙子×妙子という珍しいシーンに、笑


◆頑張りました、敵キャラさんたち。
主な敵としては、化学の恩田先生、桂、ソーニャ、カルキノス(と傭兵)、楓先生ら。
桂のヘタレっぷりが清々しかった笑
そして逆に恩田の有能っぷりが半端なかった笑゛
ソーニャ、カルキノス、楓の3人は、力関係がうまく分散されててよかったのではないでしょうか。
カルキノスの外見が、あまりにも尋常ではなかったですが、あれぐらいの方が異質な感じが伝わってくるし、ソーニャや楓とのバランスが取れたことでしょう。
それにしても楓先生の戦闘CGで、背景効果(なんかオレンジ色の。)がなんか間抜けに感じたのは私だけでしょうか……

あ、あと委員A(cv桃井いちご)もいたか笑゛


◆最後に
全体を通して、良かったなぁと思ったのは、やっぱり妙子と修史が成長していたこと
そして、「恋楯らしさ」が感じられたこと。

どのへんが「らしさ」なのかは、各プレイヤーの主観です。
それでも、ひつじは自分が感じている「恋楯らしさ」を、制作側と共有できていたような気がして嬉しかったです。


▲本当の自分の気持ちを包み隠さなかったことで、生徒会長として信頼を得た。


世の中には、いわゆる「2」と呼ばれる続編作品がたくさんあります。
『エイリアン』とか『つよきす』とか『武蔵伝』とか。
ひつじは、本作『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』が、「あれは良い2作目だったね」と多くの人に言ってもらえることを願ってやみません。


◆『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』ネタバレなしのレビューはこちらから。

 

コメント
感想乙です〜

ひつじさんのレビューを読んで何が一番良いって、AXLが、そして恋楯が好きなんだということが伝わってくることですね。
批評空間なんかを見ると辛辣で愛がないレビューが多くて悲しいです。

さてそれはいいとして、ひつじさんの今回のレビューは私自身もプレイ中思ったことが多くて、うんうんと頷きながら読むことができました!そしてそれをレビューで文章にできていない私、無能。

真愛についてはシナリオからこいつ浮きすぎでいらないんじゃ?とか思ってしまったりもしましたが、言われてみればワイワイしてる中心はいつも真愛でしたね。ごめんよ真愛。

あとは設子さんや雪乃様を出したら今作ヒロインを喰ってしまう〜という内容にはあーなるほど、と感心しました。私自身のレビューではそれが不満点のように書いているのですが、確かに彼女たちを出してしまっては新ヒロインたちの魅力が損なわれるというか、薄れてしまうというか。とても納得できました。AXLのアンケにも不満点として書いて出してしまいましたが、そういう視点でも考えてみればよかったです。

何はともあれ私自身とても楽しめた作品なので、世間でもあれは良い2作目だったと言われることをひつじさん同様願うことにします。

お疲れさまでした!

  • ユーリー
  • 2016/03/08 11:23 PM
>ユーリーさん

ありがとうございます。
乱文ですが、一番大切な作品への思いを理解してもらえてうれしいことこの上ありません。

私も、ユーリーさんのレビューを読みながら、実に共感させて頂きました。むしろ、書きたかったことのほとんどを先に書かれてしまって、何を書けばいいのか悩むほどでした笑゛

真愛については、私も攻略優先順位低かったですし、プレイ後もそこまで好きではないのですが(←オイ)、莉里からの信頼の厚さや麻衣の仕事を超えた友情を見ていると、「あぁ凄く良いキャラを作ってきたなぁ」と感心させられました。やっぱアホな子ほど可愛いものです。

設子さまや雪乃を出すとキャラ濃すぎますけど、あるいは優ぐらいなら……と、ちょっと思ったりしています。

何はともあれ、お疲れ様でした。
ユーリーさんとこうして「恋楯」記事を並べられたこと、意見を交わせたこと、本当に嬉しく思っています。
  • ひつじ
  • 2016/03/09 11:24 PM
チュートからの害悪レベルの古参AXL信者のものです
感想をみていて恋楯をここまで見て語ってくれる人がまだいたのが正直嬉しかったです

知らなくても楽しめるしコレなら前作やってない人も興味を持ってやってもらえると思えました

エコーの存在を共通パートの中盤には当ててた自分はちょっとあれですけど・・・w
麻衣やアホの子はかなり鍵キャラでしたね
個人的な推奨ルートをあげるなら
アホの子→ロリメイド・小悪魔→伝統芸→希望
がオススメに思えますね

前作とを比較する人も多かったけど
あの当時にやっている経験値とかを今と比較すればどうしても評価は辛辣になるのは避けて通れないものだと思います

私も長年AXLやエロゲーを楽しみにしている身なので
こういった長所や興味を持ってもらえるように感想(レビュー)を書く人が減っていて悲しいと思います
やはりゲームだから楽しんでプレイしたいものですね
  • ひびき
  • 2016/03/13 12:32 AM
>ひびきさん

コメントありがとうございます。
私も、一生懸命思いを込めて書いた恋楯の感想にコメントが頂けるのはとても嬉しいです。

続編ですが今作から始めた人にも、無印に興味をもってプレイしてもらいたいですね。設子さま盛大にネタバレしてますが笑

エコーよくわかりましたね!
私は結構ギリギリまで、麻衣か希望で悩まされました;
ひびきさんが言われている攻略順が、私もベストだと思います。私は真っ先に莉里に取り掛かってしまい、ほとんどの伏線をばらされてしまったワケですが…〇刀乙

前作との比較については、世間の評判も、仕方ないかなとも思いますね。やはりこの業界は相対評価が常なので……
それだけに、自分の中での評価だけはブレないでおこうと思っています。
その上で書いたレビューや評価を読んでくれた誰かが「お、このゲーム面白そうやな」と思ってくれれば、最上の喜びです。

おこがましいですが、ひびきさんにも末永くエロゲーを楽しんで頂きたく思います。
私も、遅筆ではありますが、みなさんのコメントを励みに、レビューを書き重ねていこうと思っています。
  • ひつじ
  • 2016/03/13 9:09 PM
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