『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』

(2016/03/07 23:29 追記) 感想(ネタバレあり)へのリンクを追加しました。

土日のうちに書き上げるつもりだったのですが、大人の事情により少し出遅れました;



『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』
製作は‘AXL
2016年2月発売。
AXL第12作目にして、ブランド10周年企画のひとつ。
2007年発売『恋する乙女と守護の楯』の続編。

◆ネタバレありの感想はこちらから。
 


あらすじ
一般警備から、要人警護まで幅広くこなす警備会社「アイギス」。
その中でも、特殊装備潜入部隊隊長(隊員1名。)は、コールサイン「シールド9」で呼ばれる女装任務のエキスパートである。
今回、シールド9こと如月修二に与えられた任務は
「超お嬢様学校である紫法院学園に脅迫状が届いた。
シールド9は女生徒「山田妙子」として潜入し、生徒会長になること。
そして、学園の淑女たちを護衛すること!」

といっても、学園のお嬢様がたはひとすじ縄で行かない子ばかり・・・
転入生でありながら、いきなり会長選挙に立候補した妙子の印象は最悪・・・
学園生を狙う敵の姿もまったく見えない・・・
そろそろ本気で女装任務をやめたいと思っていた修二だが、最後の女装任務として花を飾れるのだろうか。

「必ず君を守る。だから、俺を……信じてくれ」
ハイテンション女装ラブコメアクション、八年ぶりの第二弾!



先に、簡単に評価だけ。

ストーリー(/25) 〇17点
イラスト(/25) ◎20点
システム(/15) ◎13点
その他(/各7) 長さ3 エロ3 燃え6 笑い4 音楽4

総合 70点


 
ストーリー 

一般論ですが、2代目というものに対しては世間の目が厳しくなるものです。
それ故に、「1代目の財産を2代目が喰い潰す」などとも言われます。

それにつけても本作は、ブランド10周年記念作であり、初の続編作品であり、しかもブランドの出世作であり代表作でもある『恋楯』の続編ということで、その期待の重さは尋常ならざるものがあったと思います。

で、その期待に応えられるシナリオであったかといえば、答えは

 Yes と言えるでしょう。

ただし、概ねにおいては。


期待を超えることは出来ませんでしたが、大きく裏切られることはありませんでした。

初代の思い出を食いつぶすだけの遺産ゲーに甘んじず、新たな物語の広がり、主人公の掘り下げなど、飽きさせない仕掛けが多く仕込まれていました。

とくに、序盤から中盤にかけてのドキワク感は素晴らしく、次は何が起こるんだろう!?とぐいぐい引き込まれて行きます。

しかし、ネタを重厚に仕込みすぎたために終盤のシナリオは重くなりがち。その割にトントン拍子で進んでいくため、プレイしている側としては急激に冷めてしまい、せっかく主人公に移入できていた気持ちが離れていってしまいました。
伏線はすべて回収され、つじつまはきちんと合うように作られているのですが、「軽い」というか「浅い」というかなんというか・・・
点を線で繋いだだけのような、物足りなさが残ってしまいました。


各論でいえば、妙子(修二)の成長というのが見どころのひとつ。
初代『恋楯』時代の経験を活かして、周囲を励まし、まとめ、導く姿は、爽快かつ感動的です。


▲テレジアで雪乃に教えてもらったことを、今度は妙子がヒロインたちに…

戦闘シーンは賛否わかれるというか、どちらかといえば迫力にかけるのだけれども、それでもやはり希望(のぞみ)ルートやソーニャルートのそれは一見の価値ありのものなので、ぜひプレイしてもらえたらと思います。
(あまり書くと、ネタバレに抵触するので、その辺は感想(ネタバレあり)にて…)


 
イラスト 

原画は瀬之本久史。もはや一般常識。
SD差分なしで97枚。前作『あやかしコントラクト』よりも大幅増です。


▲「まさに恋楯!まさにAXL!」と言いたくなる美麗な1枚絵。ありがたや。


▲ぴょこぴょこ動いて、可愛らしいSD絵も魅力のひとつ。

良いシーンで、カットインや1枚絵が使われていて、大いに楽しませてくれました。
モブにAXL過去作品のヒロインがやたらと使われているのも、10周年作品らしいお楽しみ要素になっていましたね。

あとは、立ち絵の衣装(本作では3着。)を、あと1種類増やせられればもっと輝けることと、エロシーンの下着レパートリーを増やせということですかね。
なんかこれもずっと前から言い続けている気がしますが笑゛


 
システム 

前作から導入されたチャートシステムがさらにブラッシュアップ。
チャート上で、どの選択肢がどのヒロインよりのものなのか判別しやすい表示がなされています。
一方で、BADエンド数は大幅削減され、難易度は低下しました。
チャートの使い勝手が上がっただけでも難易度はかなり低下していると思うので、攻略自体の難易度は維持してほしかったですね。


▲他にも、ところどころバージョンアップが施されたフローチャート

マウスジェスチャやメッセージスキップなど、基本性能に落ち度はなく、操作性は良好です。

ここのところAXLのシステム面は安心できる設計ですね。


 
その他 
 ◆長さ
18時間ほど。
共通5時間+個別2〜3時間といったところ。
長さとしては普通なのですが、濃い内容を詰め込みすぎた感が否めません。
これだけのネタを用意したのなら、もう少し長くても良かったように感じます。
それに、AXLにしては日常パートが短かったような・・・



 ◆エロ
AXLのHシーンといえば「幸せなセ〇クス」がコンセプトであることは、1度プレイすればすぐ分かることで。
本作ももちろん、幸せいっぱいなセッ〇スが描かれています。



もう、それで良いじゃないか……(穏やかな顔)



 ◆燃え
シールド9こと妙子の「燃え」と、ソーニャ「萌え」のどちらが勝つか難しいところですが、今作では妙子のみならず、様々なキャラクターの「燃え」が伝わってきます。
やっぱ部長かっこええわ。声がさらに渋くなっていて、もう最高です。


 ◆笑い
本作は女子校が舞台なので、AXL名物「アホな男友達」が出てきません笑゛
ですが、妙子を中心とする生徒会面々の楽しげな会話は、AXLらしさが出ていました。


▲真剣な顔で肌のお手入れについて説教をする主人公(♂)



 ◆音楽
懐かしいあの方の声が聴けます。
もう、それだけで、涙。。。

初代OP「shield nine」のアレンジが挿入歌として使われていますが、これは正直微妙; 5打数2安打って感じ。
本作OP「shining brave」もめっちゃカッコいい曲なので、シーンによって使い分けるという手もあったのでは?


 
総 評 

妙子がついにヒロインから、本当の意味での主人公になれたゲーム。 
終盤こそ、プロットをテキストでつなげただけのような粗さが見えるものの、如月修二(妙子)の人物像を掘り下げ、深みのある主人公に描きなおしたという点で、大いに意味があった作品と言えるでしょう。
でも、たぶん、初代をプレイしてすぐに、本作をプレイしちゃうと、「蛇足……」ってなると思います。
8年越しの思い出補正があってこその、感動です;






=== === === ===
<おまけ>

近日中に、感想(ネタバレあり)を書く予定です。
プレイ後の人にしか言えない、あんなシーンやこんな台詞について書くつもり。
期待せず待てッ!

書きました→◆ネタバレありの感想

 

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